
遅筆ゆえ、ブログを書くだけで毎日2時間くらい消費し続けているのだが、そうは言っても本は読みたい。そんなこんなで今回読んだ本は、割と有名な自己啓発本『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』。ある程度自己啓発本を読んでいる方なら、「エッセンシャル思考」なんて難し気な言葉じゃなくてもその概念は嫌でも知っている話になります。従って本来なら、かしこまって今更読まなくてもいいようなものだったのですが、「とりあえず教科書的に読んでおくか」と手に取った次第。分かった事は「やっぱり教科書は重要」。ではさらっと読書感想文。
『エッセンシャル思考』読書感想文!
『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン 著 かんき出版
人生の分かれ道に直面したら、自分にこう問いかけてほしい。
「本当に重要なものは何か?」
それ以外のことは、全部捨てていい。
ー294,295頁より引用
「エッセンシャル思考」とは端的に言うと、上記引用がすべてになる。著者は、「より少なく、しかしより良く」を追求することで、本当に重要なことに集中でき、人生がよりシンプルで豊かになると説く。この本ではこの概念の詳細な説明及び実践のステップ、またエッセンシャル思考を用いた実体験の成功事例の紹介が綴られている。エッセンシャル思考を図にするとこんな感じ。

現代社会では、情報過多で「あれもこれも」と手を出してしまいがちな状況に陥りやすく、結果として時間やエネルギーが分散し、何もかもが中途半端になってしまう(図の左側)。対してエッセンシャル思考の人は深く考え、自分のやることを自ら選択し、それに集中して取り組むため、充実した人生と成果が得られる。(図の右側)
改めて認識した事は、やっぱり「限られた時間」と「やりたいことをやる」といった事の重要性。以前の記事に少し綴ったが、私達の人生は「たったの4,000週間しかない」。
やりたいことを後回しにし、他人の要望や依頼をあれもこれもと引き受けていたら、それだけで人生は終わってしまう。
オーストラリアのホスピスで看護師をしていたブロニー・ウェアは、死を迎える患者たちが最後に後悔していることを聞き、記録しつづけた。その結果、最も多かった答えは「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった」。
ー35頁より引用
何とも痛切。エッセンシャル思考は一見すると「引き算」だけの思考の様だが、それは違う。「何をあきらめなくてはならないか?」と問うかわりに、「何に全力を注ごうか?」と考える「大きなプラスありき」での引き算なのだ。
あぁ私は分かった気になっているだけで、エッセンシャル思考を実践できているのだろうか。難しいけれどトライし続けなければならない、と自戒を込め読了後の背表紙を眺めた。
お勧めを超えて必読書に近い

読みやすいエッセンシャル思考を説いている本のご紹介
冒頭にも綴ったが「エッセンシャル思考」という言葉を使わずとも、結局同じことを伝えている自己啓発本は本当にいっぱいあります。そこで本書を読む気力の無い方宛に、文字数も少なくて読みやすい本を2冊紹介しますので、気になった方は是非読んでみて下さいね。

堀江氏は本書を通して徹底的に「時間の重要性」を強調します。そのうえで「自分が夢中になれる事だけに集中しろ」と説きます。まさにエッセンシャル思考ですね。
また堀江氏の面白い所は、更に時間を有効に使うために「他人にやってもらう」「人脈は宝」といった事にも言及している点です。
みんな知ってるホリエモン。好き嫌いはあるかもしれませんが、それを抜きにしても考え方はとても参考になります。
以前読書感想文で記事にしたのでそちらもご参考に。こちらは時間よりも「やりたいことをやれ、他の事はやるな」を強調した本となっています。特に印象深かったのは、例え話として用いた「壺に石を入れるお話」。これはひろゆき氏が考案したお話ではないので、ネット検索すると簡単に答えが出てくるので皆様も調べてみて下さい。この例え話を「ひろゆき流」に綴っているのが本書の面白いところ。
こちらもみんな知ってるひろゆき氏。ホリエモン同様、好き嫌いはあるかもしれませんが、無茶苦茶読みやすくてお勧めです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。