
連日の猫記事となりますが、何でも8月8日は「世界猫の日」との事ですので、猫飼育歴20年の筆者が猫飼育のメリットデメリットをつらつらと綴っていきます。今更だよ!
8月8日の世界猫の日は、国際動物福祉基金(IFAW)が2002年に制定した記念日です。この日は、猫の保護や福祉を促進し、猫への愛情を世界中で共有する日として定められています。日付の理由は特に明言されていませんが、人と猫の友情を深め、猫が安全に暮らせる社会を目指す日とされています。
ーAIさんの回答を引用
この記事の目次
猫飼育のメリット5選
正直メリットしかないし書き出したらほぼ無限にあるのですが、一応文章にするうえで分かりやすいように5選に絞ります。
- かわいい
- みんなを笑顔にする
- 自由
- スキンシップが最高
- そんなに手がかからない(病気の有無による)
1つずつ簡単に解説していきます。
かわいい
これあんまり気付いていない人多いと思うんですけど、
猫って全裸なんですよね。
いやまあ人間以外の生物だいたい全裸なんですけど、「全裸でかわいい」ってすごいと私は思う訳です。これを人間で考えてみて下さい。全裸ってちっともかわいくないんですよね。例えかわいい人でも、着ている服だったりとか髪型だったりとか表情だとか、そういう総合的な要素で「かわいい」になる訳です。「全裸でかわいい人」は、私が知ってる限りいません。
そこへ翻って猫です。全裸なのにかわいいのです。ただ「全裸なのにかわいい」を満たす「かわいい特化型」の動物は多くいるのですが、猫は「戦闘能力が高いのにかわいい」のです。えっ?何言ってるのかわかんないって?ご存じない方もいるかもしれませんが、猫が本気で「人を殺そう」と思ったら、勝てる人間はそう多くはありません。
仮に人と猫が檻の中で闘ったなら、大山倍達曰く
ヒトは日本刀を持って初めて対等と言えるだろう
武器なしではその差は到底埋められぬ
ー範馬刃牙18巻より引用
ちょっと出典元が漫画なのでアレなんですが、ご存じの通り猫の身体能力は人間の比じゃありません。つまり猫は人間で言うところの「超人アスリート&かわいい」なのです。猫すげえや!

みんなを笑顔にする
人の場合、誰かと一緒にいるだけでは笑顔にできません。人は人を笑顔にするには夥しい言葉を吐く必要があり、だからこそ「お笑い芸人」みたいなそれ専用の職業もあります。翻って猫です。猫は基本的には「にゃー」系の言葉を発するか、寝ているか、馬鹿な事してるかのいずれかになりますが、このどれをしていてもみんなを笑顔に出来るのです。これは本当にすごい事です。
これを出来る人間はほんの一握りで、1点目で綴った選ばれし「かわいい人」がかろうじてこの辺をしていても「てへぺろ」で許される程度で、私の様な中年男性がどれをしても舌打ちしか生み出せません。私も「かわいい」と言われる人生を送ってみたかった・・・。猫すげえや!

自由
猫は自由です。自分のしたいようにします。ここら辺が犬との最大の違いで基本こちらの言い分を聞きません。また少しずる賢い個体になってくると一見言う事を聞いた風を装ってこちらが油断した隙に、その身体能力を存分に生かした「アサシン(暗殺者)」的な動きで嫌な事をします。あっ分かりにくかったですね。つまり
先行してダイニングテーブルに載せた夕食を、容赦なく食い漁ったりします。
気付いてこちらが叫ぼうがお構いなしです。体持ち上げて引き離すギリギリまで顔突っ込んで貪ってます。なんなら引き離す時抵抗の声まで上げます。ダメな事知ってるくせに。
そんな猫達を見ていると、毎朝重い体を起こして行きたくもない職場へ向かい、またクタクタになって帰ってくる人間が何とみじめなものか。日向ぼっこを楽しみ、寝たいとき寝て、遊んで欲しい時はおもちゃを咥えて、ダメな事もお構いなしにする。それでいてかわいい・・・。猫すげえや!

スキンシップが最高
猫を飼っている方ならご存じかと思うのですが、猫ってすごく柔らかくて、触ったり揉んだりすると気持ちいいのです。特に私はちょっと太った猫さんがすまして立っている時、その両側からガバっと後ろ脚のあたりを掴んでムニムニするのが好きです。我が家では三毛猫が、食欲お化け&元々体が大きな個体だったので、全盛期7kgくらいあったのですが(普段は6kgくらいだった)、もう揉み心地最高でした。

また寝転んでいる猫のお腹に顔をうずめて、吸ったりぐりぐりするのも最高です。とてもいい匂いがするし、もふもふのお腹は肌触りも抜群です。
また何でかはよくわからないのですが、我が家の場合猫が歩いている時両側から手でガバっと猫の体を挟むようにしてその間を猫が通り過ぎる(洗車みたいにする)と、通り過ぎた後「撃たれたぁ」みたいに猫がゴロンと横になって寝転んでしまうので、もふもふしやすくてそれもまた最高でした。(分かりにくい)
まあ個別事例を挙げるとキリが無いのですが、とにかくどこ触ろうがいつ触ろうが最高なのです。猫すげえや!
そんなに手がかからない(病気の有無による)
持病があるかないかで変わってくるのですが、健康的な個体だと若い内はそんなに手がかかりません。せいぜい年に1回の予防接種くらいです。1日2回のエサやりと水替え、トイレ掃除、遊ぶをしてあげれば、まあ基本的には大丈夫です。猫すげえや!
けどだからと言って油断していると病気を見逃してしまうかもしれません。猫の1日は人間の5日分に相当します。早期発見は非常に重要になりますので、猫の観察だけは怠らないようにします。「いつもと違う」と少しでも感じることがあったら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
また晩年はやはりそれ相応に動物病院へ連れて行く頻度が多くなります。それは人間も同じ。その点は初めから覚悟した上で、猫を飼いましょう。今は若くて元気で想像つかないかもしれませんが、生きとし生ける者、皆いつか必ず老いるのです。
猫飼育のデメリット5選
続いてデメリット5選です。こちらは「強いて言うなら」と言った感じです。
- 抜け毛がエグイ
- 睡眠妨害を受ける
- 噛まれたり引っ掻かれたりすることもある
- 長期留守が出来ない
- 別れが辛すぎる
1つずつ簡単に解説していきます。
抜け毛がエグイ
先にメリットで挙げたように、猫は全裸ですので全ての温度調節は毛の量に依存しています。つまり春~夏の抜け毛がエグイのです。もう家じゅう毛まみれ。後ろ脚で顔のあたりを掻こうものなら大量の毛が舞っているのを肉眼で確認できます。1匹でもすごいのにこれが2匹ともなるともう毎日掃除機かけても追い付かず、掃除機のタンクがすぐ毛でパンパンになります。特に我が家の場合、
私以外の人間(家内と息子)が猫アレルギーなので困りました。
息子は喘息もひどい為、下手をすると生死に関わります。従って基本的には息子は猫とあまり接触を持たないようにし、さらにこまめな掃除は必須です。それでも気を抜くとすぐに毛まみれになります・・・。
睡眠妨害を受ける
上記あるように、我が家は猫アレルギー持ちが多数派の為、寝室に猫達は入れないルールでした。けど猫は「自由」なので、腹が減ったら「腹が減った」と、寂しかったら「寂しい」と鳴きます。早朝だろうと深夜だろうとお構いなく、寝室のドアの前で。
家内と息子は一度寝たらテコでも起きません。私は音に敏感で確実に起きます(耳栓しててもダメ)。
という訳で、「目覚まし鳴るまですっきり寝る」とかは難しいです・・・(人と猫によりますが)。

噛まれたり引っ掻かれたりすることもある
我が家の猫は基本的に人間に物理的な危害を加えなかったのですが、そうは言っても嫌な事をされる時(爪切り等)は抵抗の意志を示すために噛みついてきたり、偶発的な引っ掻き傷を負ったり等はあります。まあ慣れてくるとこちらも避ける事が出来る様になるのですが、それでもごく稀に傷を負う事があるというのは受け入れて下さい。
壁紙ガリガリするとか、カーテンボロボロになるとかは、我が家の猫達はしないです。きちんと爪とぎを用意してあげればそこでします。ただし猫によって好みがあるので、その猫の個性に合わせた爪とぎを用意する必要があります。我が家の場合は三毛猫は段ボールタイプの爪とぎ、キジトラ猫の場合はクッションマットやゴム製のスリッパ(人が履いている状態)でする爪とぎが好きです。
長期留守ができない
これは人によっては最大のデメリットでしょう。当たり前ですが生き物なので、長期家を空けるというのが難しくなります。まあ「ペットホテルに預ければいい」というのも一つの答えなのですが、全く違う環境&あの狭い檻の中に数日も閉じ込めておくことは憚られ、我が家では預けた事はありません。特にキジトラ猫はストレスで全く食べなくなり下手すると死ぬと思います。従って最大でも2泊3日の旅行&留守番に限られます。ちなみに新婚旅行の際はまだ東京在住だったので、家内の実家に預けました(この時は三毛猫のみ。キジトラ猫とはまだ出会っていない)。
今年の夏、私は久しぶりに実家へ帰省するので2泊3日キジトラ猫に留守番をお願いすることになります。行く前はこのように準備します。
- エサは過剰に山盛り&複数個所に設置
- 水は循環型の水飲み器&複数個所に設置
- エアコン点けっぱなし&出入りできるようにドアは少し開ける
- トイレも複数個設置
猫だけの留守番は推奨していませんので、やっぱり基本は「家を留守に出来ない」がデメリットかと思います。
別れが辛すぎる
昨年、我が家では20歳まで生きた三毛猫が虹の橋へと旅立ちました。この悲しみが消える事はありません。
悲しい。悲しくて未だに辛い。特に病気を患ってからの三毛猫は、高齢猫には避けて通れない腎臓を患い2,3年かけてみるみる瘦せていきました。若い時はあれだけ痩せさせるのに苦心したのに、晩年は体重を増やそう、せめて維持しようと必死でした。しかし最後、あれだけ大きな体の三毛猫の体重が2kgを切ってからは、体重の事を気にすることは止めました。彼女は最後の最後まで立派に病と戦い抜いたのです。
「別れ」だけを切り取ったら、これは猫飼いの明確なデメリットとなります。しかしこの悲しみは、それまで飼い主と猫とで築いてきた「喜び」の反動です。そしてその「喜び」は、恐らく何事にも代え難い猫飼い「最大のメリット」なのです。

まとめ
- 8月8日は「世界猫の日」という事で、猫飼いのメリット&デメリットそれぞれ5選をご紹介しました。
- 猫飼育に興味のある方はご参考にして下さいね。
- ただし、生き物を飼う以上軽い気持ちではダメです!最後まで看取る覚悟を持って飼いましょう。猫は長生き!
- 新しい家族を待っている保護猫もいますので、猫飼育を考えている方はそちらも検討して下さいね。
保護猫(捨て猫)に関しても以前記事にしましたのでご参考までに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。