ドラゴンボール談義
ドラゴンボール!

「かめはめ波って何?」と9歳の息子が聞いてくる。我が家の教育方針・・・というか私も家内も日常生活においてテレビをほとんど点けない為、息子は学友達の間でかわされる一般教養(流行り)の知識が乏しい様子。最近だと「ナルトダンス」だの「Bling bang bang born」だのを、逆に私が息子に教えて貰った。

そんなこんなで「かめはめ波」。言わずと知れた「ドラゴンボール」に出てくる亀仙人があみ出した必殺技だ。これまたクラス内で息子以外は誰もが知っているらしい(「亀仙人の必殺技」とは知らないだろうけれど)。世代的になぜ今の子供達も知っているのか私にはよく分からないが、「そういえば我が家にはドラゴンボール全巻あったわ」と思い出し、息子は9歳にしてドラゴンボールで初めての漫画デビューを飾った。今回はそんなドラゴンボールのお話。

ドラゴンボール全巻
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週刊少年ジャンプ

私が本格的に漫画を読み始めたのが、今の息子と同じ小学4年生だった。35年程昔の話だが、当時ドラゴンボールは毎週水曜夜7時にアニメ放送していて、私もその他の子供達よろしく毎週楽しみに観ていた。ある日学校でドラゴンボールの話をしていると、先の展開を教えてくれるクラスメイトが現れた。何でも「週刊少年ジャンプ」という雑誌を読めば原作が掲載されており、先の展開が分かるという。それを聞いた私は親に泣きつき、毎週火曜日発売の「週刊少年ジャンプ」を定期購読するようになったのだった。

私の記憶が確かなら、私が読み始めた頃の週刊少年ジャンプでは「ドラゴンボール」はフリーザ編、「SLAM DUNK」「幽☆遊☆白書」はまだ始まったばかり、「ろくでなしブルース」は葛西池袋編、「ジョジョの奇妙な冒険」は第三部で正にディオの館へ突撃するといったところだったと思う。他にも「新ジャングルの王者ターちゃん」や「花の慶次」、後に「緑のマキバオー」を連載するつの丸先生が「モンモンモン」を描いていたり、桂正和先生の少年誌にしてはエッチな「電影少女(ビデオガール)」があったり、私の生涯の「推し」漫画太郎先生が「珍遊記」を連載したりしていた。あっ、この辺の事細かく言い出したら三日三晩くらい語れるわ。ただし私がドラゴンボール以外の漫画を読み始めるのはしばらく経ってからで、最初の頃はとにかくドラゴンボールだけを読んでいた。つまり奇しくも私にとっての漫画デビューもドラゴンボールだったのだ。

ちなみに週刊少年ジャンプはこの数年後、「ドラゴンボール」「SLAM DUNK」「幽☆遊☆白書」の3本柱を筆頭に、「るろうに剣心」など中堅どころの作家も脇を固め、一冊丸ごと全く読み飛ばしが無い強固なラインナップで最盛期には毎週600万部売れるお化け雑誌になった。あの頃は良かったなぁ(老害)。

その後しばらくするとジャンプ内でも「読む作品」「読まない作品」が出てくるようになり、私は高校生くらいで定期購読を止めました。ちなみに今でも「HUNTER×HUNETER」だけは単行本が出たら買っています。『富樫は天才』これは覚えておきましょう。

ドラゴンボール

と前振りが長くなりましたがドラゴンボールです。正直ドラゴンボールって、他の漫画にいっぱい触れるようになるとそこまで面白い話じゃ無かったりします。鳥山明先生が意図的にしているでしょうけれど、登場人物たちの心理描写がほとんどないですからね。強さがインフレをしていき、みんなで力を合わせて新たな強敵に立ち向かうといった、少年誌にありがちな至ってシンプルな展開です。まあこの「ありがちな展開」の礎を築いたのがドラゴンボールですので、ある種このジャンルの教科書ではあるのですが。

息子が読んでいるドラゴンボールを、端からちょっとつまみ食いして思い出しました。そう私

ピッコロ大魔王が一番好きだったんですよね。

もっと言うと「ピッコロ大魔王」と「孫悟飯」の関係です。ピッコロ大魔王はドラゴンボール初期、まだ主人公の孫悟空が子供の頃のボスキャラです。ありがちな「世界征服」を謳う面白味の無いキャラでした。少年誌ですから、もちろん孫悟空が勝ちます。時は流れ孫悟空が大人になり、息子「孫悟飯」が生まれた頃、地球に新たな脅威が襲来します。「サイヤ人襲来」編ですね。一昔前に死闘を繰り広げた孫悟空とピッコロ大魔王はタッグを組み、地球にとっての共通の敵に立ち向かう事になります。

ここからがいいんですよ。ピッコロ大魔王が「情」を知るのです。

「世界を滅ぼす大魔王」という設定を与えられて誕生した「悪役」ピッコロ大魔王の孤独と、その孤独な人生に突然降ってわいた「幼児(孫悟飯)を育てる」というミッション。不器用ながらも大魔王ならではの愛情を注ぎ、孫悟飯は立派な戦士になります。

戦闘中、敵の渾身の一撃が孫悟飯へ向け放たれます。絶体絶命。避ける事は出来ない。死ぬーその刹那、閃光に包まれた視界の先、両手を目いっぱい広げ身を挺して孫悟飯を守ったピッコロ大魔王の姿がありました。駆け寄る孫悟飯。そこで絶命寸前のピッコロ大魔王が孫悟飯に掛けた言葉は、涙無くしては読めません。詳しくは単行本を読んで欲しいのですが、

いやーやっぱり面白いですよね。ドラゴンボールってのは。

各「〇〇編」でそれぞれ語るべきところがあるのですが、

語りつくせないんでね。今回はこの位にしときます。

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まとめ

  • 息子がドラゴンボールで漫画デビューしました。親子二世代に渡って初漫画はドラゴンボールでした。すごい!
  • 久しぶりにドラゴンボールを読むと、やっぱり面白かったです。
  • 是非皆様もドラゴンボール読み返してみて下さいね。大人になると違った感想を持つかもしれませんよ!

漫画太郎先生の作品は全巻あります。安心して下さい、息子の目の届かないところに保管してます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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