
11/9(日)B3リーグ香川ファイブアローズVSさいたまブロンコス戦GAME2を現地観戦してきたので、観戦記として書き残す。先日のGAME1は仕事の為、私は現地観戦に行けず。かつて香川ファイブアローズで活躍してくれた思い入れのある選手、KJ(松井啓十郎選手)と近藤キャプテン(崚太選手)がいるチームなので、体調が悪かったのだが何とか現地へ駆けつけた。もちろん私は最終的には香川ファイブアローズの勝利を願うが、両選手にも是非とも頑張って欲しい。
この観戦記はあくまでスポーツ観戦好きの素人の書く戯言なので、その点はご了承の上お読み下さい。
試合前
本日は生憎の雨&会場は高松市総合体育館。車無い族の我が家にとっては一番辛いコンディションとなる。
12:00 バスと徒歩で会場着。先日のGAME1の観戦に行った家内の話によると(残念ながら)「急がなくても自由席大丈夫だと思う」と聞き及び、少し余裕をもって会場入り。2F自由席ベンチ側ホーム寄り、前から3列目を確保する。先日よりもお客さんも多い模様・・・だが正直物足りなさは残る。10月11月の集客は厳しいとの事は承知の上で、やっぱりKJ&近藤キャプテンを満員の高松総合体育館で迎えたかったなと個人的には思った。

会場入りしてから、#2パト(カロンジ磯山パトリック)の出場停止の報を知る。これまたGAME1を観戦した家内から聞いていたのだが、今節は#1サトダイ(佐藤大介選手)、#6ジェイク(ジェイコブ・ランプキン選手)がコンディション不良で不在との事。ここへ来てGAME1にアンスポーツマンライクファウル&ディスクォリファイングファウルを受けたパトも出場停止とは・・・何とも辛い。
結論を先に言うとこの試合、ロスター3名を欠いた香川ファイブアローズは敗北することになったのだが、そもそもこの残されたロスター10名の中にも体調が万全に見えない選手もいた。試合終了後、真っ先にベンチに戻り顔を突っ伏していた(恐らくモドしていた)#31タッカー(・ヘイモンド選手)、(元々かもしれないけれど)何だか顔色が悪く見えた#46(今林)萌(選手)等など。試合後の生岡社長のXのコメント等を拝見するに、病み上がりの選手もいたように感じた。恐らく何かしらの伝染病(インフルとか)がチーム内で流行ったのだろうが、そんな中で今節に向き合った選手達は本当に凄かった。
「結果」ではない。人を熱くするのは「思い」なのだ。
そういった事を強く思い知った試合となった。
素人ながらに、正直ゴール下で主導権を取ることは厳しい。つまりオフェンス時のセカンドチャンスはあまり期待できない。どう得点を重ね、そして強豪を抑え込むのか。そんな事を考えながら試合前のアップしている選手たちを見守った。




13:20 選手入場。やっぱり選手が少なくて寂しく感じる。

試合前の両チーム選手たちが一堂に会してのアップを眺めると、改めてサイズの違いが如実になる。何とか食らいついてほしいと願う。

悲壮感すら漂う状況だが、泣き言を言っても始まらない。腹を括っているであろう選手達を見習い、私も腹を括って開始を待つ。勝つんだよ!
試合開始!
第1クォーター
14:00 TIP OFF。#4(高橋)克実(選手)、#5AD(アレックス・デイビス選手)、#9UK(請田祐哉選手)、#14(高橋)育実(選手)、#15根來(新之助)キャプテンでスタート。根來キャプテンの2Pで幕開け。
先にも綴ったが基本的にゴール下の侵入はある程度許容するしかないので、ファイブアローズとしては「ゴール下のビックマンへパス入る前に、パスの出し手を囲む」作戦に見える。激しいディフェンスでパスの出し手を2人で囲むファイブアローズの選手たち。しかしこの場合、さいたまに素早いボール回しをされるとフリーの選手が出る可能性が高くなる。全てに対処することは出来ないので、もうこの場合は落ちるのをお祈りするしかない。さいたまには優れたシューターがいるが、#5オリバー選手、#0トレント選手を中心としたインサイドが強力すぎるので、止む無し。
気合の入っている根來キャプテンのエンドワンも決まる!またこの日は#4克実が絶好調で、面白いように3Pを沈め、セカンドチャンスに期待できないファイブアローズを助ける。そう、インサイドの攻め手を欠いた以上、外からの攻撃が有効。下振れると目も当てられないが、言ってられない。
#9UKの3Pも決まったタイミングで、3:23を残しさいたま1回目のタイムアウト。できれば先行し続けたい。タイムアウト明け、克実がまた3Pを沈めるも、さいたま#16KJもお返しの3Pを決める。KJ嫌なタイミングでさらっと決めるわ(誉め言葉です)。
#26(小林)巧(選手)の思い切りのいいドライブなども決まり、20-15香川リードで第1Q終了。さいたまの長距離砲が不発で、出だしとしては申し分なし。

第2クォーター
14:20 #5AD、#8(高橋)耕陽(選手)、#26巧、#31タッカー、#46萌でスタート。さいたまはパスミスも目立ち、いまいち波に乗れない様子。この隙に引き離したい。
#26巧の3Pが決まる!ファイブアローズの3Pが高確率で刺さるが、またもやすかさずKJが落ち着いたジャンパーを沈める。シュート成功率えぐいな!
この辺からさいたまが「ファイブアローズのいなし方」をとらえてきた感じで、じわじわ点差が縮まる。そもそもファイブアローズはディフェンスリバウンドすら楽にはいかないので、見てるだけで消耗しているのがわかる。5:33、27-25と追い上げられたタイミングでファイブアローズ1回目のタイムアウト。ゴール下へも飛び込むため、特にタッカーが辛そう。
タイムアウト明けもさいたまの流れは変わらず、逆転。苦しい。点差を離されそうなところで克実が2P取り、ファイブアローズは4分ぶりくらいの得点。克実は続けざまに3Pも突き刺す!後光射してるわ!何とかさいたまの流れを止め、終わり際に#5ADがこぼれ球を「ちょこん」と押し込み36-33香川リードで第2Q終了。何とかしてるけれど綱渡り感は否めず。また全体的に、得点取るときはファイブアローズはタフショットを強いられるケースが多く、さいたまはさらっと取る感じ。後半どうなるか。

第3クォーター
15:02 #4克実、#5AD、#9UK、#14育実、#15根來キャプテンのスタメンに戻りスタート。克実がまた3Pを沈めこの日この地点で(たぶん)4/4成功。すご。しかし、その後ファイブアローズはじわじわ点差を付けられ苦しい展開に。
5:52を残し香川ファウル4つ目。たまらずタイムアウト。タイムアウト後もファイブローズはタフショットばかりで苦しい展開。こんな時の克実様。この日何本目かの3Pを決め44-48と追いすがる!UKも3Pを沈めノッてきたところ・・・で、昨シーズンのキャプテン、さいたま#22近藤選手が3Pをお返しし、主導権は渡さず。
3:14を残し49-56。このままずるずる行くのはまずい、と早くも香川2回目のタイムアウト。籔さん今日は出し惜しみ無し。いいと思います。
終了前、#46萌が連続でフリースローを得るも、4本中1本しか入らず。何だか調子が悪そう(個人の主観)。終わり際にまた#22近藤選手の3Pが決まり54-64、さいたまリードで第3Q終了。キャプテン頼むよ~(涙)
さいたまは#5オリバー選手が中も外も強い上、恐らく香川へ無理に強く行かないことで不要なフリースローを与えないよう気を使っているように見えた。従ってここまでは常に香川の方がファウルが先行し、またフリースローの機会がほとんどなく苦しい展開を強いられる。何とかできるか。
第4クォーター
15:28 #5AD、#8耕陽、#9UK、#31タッカー、#46萌でスタート。幸先よくタッカーがさらっと3Pを沈める。攻守に負担が大きいだろうに決める時は決める男、それがタッカー。続け様にタッカーが更に3Pを突き刺し、「行ける!」感満載。いいよいいよ!途中魅せた今シーズンの我が家の「推し」#46萌の鬼ディフェンスも良かったです。
追い上げムードの中さいたまも譲らない。瞬間的には縮まるも5点差位を常にキープ。#5オリバー選手が3Pを沈めたところでオフィシャルタイムアウト。66-71。
3:12を残し、さいたま4ファウル。全体的にファイブアローズに対して辛めだったファウルが、このクォーターはさいたまが先行。流れを掴んでほしい。応援の声出しで喉がガラガラだが、満身創痍であろう#5ADを見ると、私のこんなもの何でもない。勝つんだ。会場全体でファイブアローズを勝たせるんだ。
残り40秒で74-77、さいたまタイムアウト明けのタッカーのフリースローが1本外れ75-77。正に死闘。会場から割れんばかりの「ディフェンス」コールも空しく、さいたまが安定のゴール下を決め75-79。21秒という残り時間からも、状況的に次の3Pは必須。こちらも満身創痍であろう#31タッカーが、かなり離れた距離から3Pを沈め78-79!もちろん香川はファウルプレイ。ブースターの思いが1つになり、この日香川とは対照的にフリースローを沈めまくったさいたまからフリースローを1本外させ、78-80。行ける!
残り10秒。誰がフィニッシュをするか?という迷いを断ち切るかのように、#46萌が、ビックマンひしめくゴール下へ突っ込む。あわよくばエンドワンも狙って・・・勝手な憶測だが、萌は第3Qのフリースロー外しに責任を感じていたのではないだろうか。ブースター&選手の思いを乗せた魂のレイアップ、無情にもさいたまのブロックショットに阻まれ、勝負あり。78-82さいたまブロンコス勝利。

戯言
敗れはしたものの、選手たち全ての行動が胸を打った。最後、勝負に行った萌を誰が非難できようか。選手個々人を詳しく綴ってはいないが、ほぼフルタイム出続けたADを始め、本当にみんな最高だった。
B.革新で色々と思うところがあるが、私としては「何人お客さんが入らないといけない」だの「売上がどうだの」なんて言うのはどうでもいいのだ。正直、そんなものに気を使いながら観戦したくない。
Bリーグさんよ。スポーツの本質を見失っていないかい?
まあ「目標はある方がいいよね」っていうのは分かるのだが、最近のバスケ観戦はそれが前面に出過ぎていて、私としては「それは少し違うんじゃないの」と言いたくなる。そんな天邪鬼の戯言でした。

どちらのチームも精一杯に熱い戦いをした。
ただその事実が何よりもブースターに響くんだなと改めて感じたそんな試合だった。こういうのがあるから、スポーツ観戦はやめられない。選手たち皆さんを誇りに思いました。いい試合をありがとうございました。ではまた来週。












