
2025年4月19日(土)、香川ファイブアローズVS東京八王子ビートレインズ戦を現地観戦してきたので、日記として書き残そうと思う。あくまでスポーツ観戦好きの素人目線での感想になるので、その点はご了承頂きたい。
今節を持ってB3リーグ2024-2025レギュラーシーズンは終了となる。香川ファイブアローズは前節終了時点で3位が確定。昨シーズンと違ってプレイオフのクォーターファイナルを勝ち上がった場合、B2リーグ昇格を懸けたセミファイナルはアウェイでの試合を余儀なくされる(反対ブロックの東京ユナイテッドBCがクォーターファイナルで敗退した場合はホームになる)。しかし昨年はその状況で、B3では鹿児島レブナイズが、B2では越谷アルファーズがそれぞれアップセットを果たし上のリーグへ昇格している。実は香川ファイブアローズは近年、同じ状況で連続してアップセットを「許してきた」歴史がある。だが、今度はアウェイ側。不利だろうが何だろうが香川ファイブアローズにだって同じことが出来るはずだ。失敗の許されないプレイオフに向けて、今節を有意義に使ってほしい。
相手チームの東京八王子ビートレインズはプレイオフの道は断たれているが、今節の結果次第で順位が上がる可能性が残されている。プレイオフが無いチームからすると正に今節はシーズン最終戦。遠く東京から応援を送っているであろうブースターへ勝利を届けるべく、手を抜いた戦いはしてこないだろう。どちらのチームも(怪我をしない程度に)熱いプレーを期待して会場へ駆けつけた。
試合開始前
13:00 快晴。私は土曜日は半日仕事なので、終わり次第直行で高松市体育館へ向かう。暑い。到着し、先に会場に入っている家内・息子と合流する。体育館に入ってすぐ、今シーズンで引退する岡田優介選手の歴代ユニフォームが展示されていた。今節は岡田選手の引退セレモニーをGAME2の後でするので、ありがとうムード一色。是非とも活躍して欲しい。



先行入場してた家内が確保していてくれた席に向かう。2F自由席、前回と同じようなベンチ側4列目、真ん中付近で観やすい。メイン側じゃないとUA(ユナイテッドアーチャーズ)のダンス等、各種パフォーマンスを後ろから観ることになるのだが、メイン側は中央をほぼ指定席で占められているため端から観ることになる。という訳で最近はベンチ側がお気に入り。試合を観やすいのが一番だ。
席に着き、お昼ご飯を食べながら選手達のアップを見守る。「(最近休場していた我が家一推しの)ムッサ(・ダマ選手)がシュート練習をしていた!」と嬉しさで高揚した家内から写真を見せてもらう。という事は出場するという事だ。もちろん私も嬉しい。

選手入場前恒例となった、岡田選手の3P乱れ打ちも盛り上がった。相変わらずなんちゅう成功率なんだ。

13:15 選手入場。前回観戦記を書いた湘南戦で負傷退場していた(高橋)育実(選手)は、ユニフォームじゃないラフな姿で入場。前節に続いて欠場らしい。最近調子が上向いていた様に感じていたので、何とも残念。コンディションの問題から来週のプレイオフも欠場濃厚。残留して来シーズンも活躍してくれたらいいな。
試合開始!
第1クォーター
14:00 TIP OFF。ジャンプボールをAD(アレックス・デイビス選手)が競り負ける。珍しい。つか相手の31番デカ過ぎる。いきなり(ブレコット・)チャップマン(選手)とADのブロックショット炸裂。盛り上がってまいりましょう。先発は前回と同じ(AD、チャップマン、請田(祐哉選手)、満尾(竜次選手)、キャプテン(近藤崚太選手))。
香川ファイブアローズはいつも通りの立ち上がり。八王子ビートレインズは外国籍の選手が積極的にスクリーンを使い、ディフェンスが剥がれた日本人選手がすぐシュートを打っていくスタイルらしい。スクリーンうまい。ファイブアローズの選手をきりきり舞いにさせる。ただこの日は全体を通してフィニッシャーのシュート成功率が悪かったので、その点でファイブアローズ的にはラッキーだった。お互いあまりシュートが入らずロースコア。第1Qは17-16香川リードで終了。3番(チャップマン)VS5番(タレン・サリバン選手)、5番(AD)VS31番(デイビッド・ドブラス選手)の戦いが迫力満点。3Pが1本も入らず「ハリックス55」を言えず(試投もほとんどなかったが)。ムッサは出てきたが、2月ぶりくらいの試合で調整といった感じ。プレーしている姿を見れただけで幸せです。
第2クォーター
14:15 第2Q。アローズの得点力が爆発。出場した選手が満遍なく活躍したが、現在のこのチームの核はADだと断言できる。守ってよし、打ってよし、スクリーンもよくかけてくれるし頼りがいがある。ADがいるとPG陣もやりやすそうに見える。失礼ながら加入当初は最後のフィニッシュでよく外すイメージがあったが、今は全くそんなことは無い。強い。正直プレイオフはこの人の出来にかかっていると思う。Let's Go AD!!
オフィシャルタイムアウト前にようやく本試合初の「ハレックス55」を叫ぶ。3月ブースター選出MVPの(小林)巧(選手)だ。無理な突っ込みでボールを失う事もあるが、全く問題ない。どんどん行け。君の加入は確実にチームを変えた。そら籔(内幸樹HC)さんも重宝するだろう。反対に(高橋)克実(選手)に元気がなく見える。厳しい事を言うようだがもっと行って欲しい。せっかくスクリーンでディフェンスを剝がしてもらって中に入っても、その後きょろきょろ周りを見渡しているのは・・・。パスありきなのが相手に伝わってしまって怖さが無い。行けばいい。その失敗は皆受け入れるから。請田はそれを理解し復調したように見える。克実はスタメンを外された意味を考えるべきだ。45対32香川リードで終了。
ハーフタイム
14:40 たまにパフォーマンスしてくれるUNICYCLE和光という一輪車チームのパフォーマンスがあった。私はこのチームのパフォーマンスが大好きだ。私くらいの年齢になると、その域に達するまで費やした膨大な時間を想い自然と拍手が出るようになった。よく頑張りました。今回も素晴らしかったです。

第3クォーター
15:00 第3Q。今節の主役、岡田選手の3Pが決まり会場が盛り上がる。役者が違うと言わんばかり。練習の3Pは比較的低い弾道で放たれるが、試合本番の3Pはもっとふわっとした弾道でバスっとネットを揺らす。かっこいい。いよっ千両役者!
25番(ムッサ)VS31番(デイビッド)のやり合いも面白かった。やっぱりムッサのゴール下は頼りになる。そして1歩が長い。「そこから2歩でゴール下まで届くの?」というレイアップを見て、俺達のムッサが帰ってきた!と改めて嬉しくなった。第3Q終了時で72対49香川リード。Bリーグでは外国籍の選手は同時に2人しかコートに立てないので、今まではチャップマン・AD・ムッサを順繰りに休ませていたが、ケニー・ローソン・Jrの加入で一気に2人交代が出来るようになった。なんとも贅沢な感じ。

第4クォーターと締め
15:15 第4Q開始。圧倒的リードで迎えたため、オープンな打ち合いの展開に。こうなると見る見る差を詰められるのがファイブアローズあるあるで、実際10点差くらいまで詰められる。しかし千両役者が周りを黙らす3Pを立て続けに決め、勝負あり。サトダイ(佐藤大介選手)のプレーも久しぶりに見れた。コンディション維持するのが大変だろうが、腐らず頑張ってほしい。その頑張りはいつか報われる、と陰ながら応援しております。
90-78香川ファイブアローズ勝利で試合終了!先にも触れたが、この日は相手のシュート成功率(及びフリースロー成功率)の低さに助けられた部分もあるので、その辺も考慮して明日も勝利目指して戦ってほしい。頑張れ!ファイブアローズ!!

おまけ
リトルアローズの一番小さい子のパフォーマンスに感動しました。今シーズン初めの頃、加入当初はステージに出てきても何もせずただ立っていただけだったが、今日は手を振ったり「周りに合わせる」事が出来るようになっていた。私は実際に子育てをして、息子に教えて貰ったことがある。それは「人は本当に何もできない」と言う事だ。おそらく3歳に満たないくらいの子が、親元を離れて「何もせずステージに立っている」だけでも私には十分に凄さが分かるが、わずか短期間で「周りのマネをしよう」と成長しているのだ。リトルアローズのパフォーマンスに批判的な声があると聞いたことがあるが、それは間違いだ。バスケの選手達同様、UA(ユナイテッドアーチャーズ)や他のパフォーマーもあの舞台で真剣に戦っている。私はその戦いも好きで会場へ足を運ぶのだ。

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