香川ファイブアローズVS新潟アルビレックスBB GAME3観戦記 2024-2025プレイオフ クォーターファイナル
香川ファイブアローズ

香川ファイブアローズ対新潟アルビレックスBB GAME3の試合を現地観戦してきたので観戦記として書き残す。あくまでスポーツ観戦好きの素人の戯言なのでその点はご了承頂きたい。また、普段観戦記は当日書き残すようにしていたが、今回は翌日に回想して書いている。精神的な面と肉体的な面で当日パソコンの前に座ることがどうしてもできなかったからだ。従って回顧録に近いものとなっている。

試合開始前

高松市体育館入場前

GAME3までもつれたので、試合は平日開催となった。私も仕事を1時間早く切り上げて高松市総合体育館へ向かった。体調が悪くてふらふらだったが、明日休めばいい。今日がどうなろうと知ったことか。俺達は勝つんだと強く願った。

17:00 高松市総合体育館着。曇天。多少の行列はあったがスムーズに入場。もちろん家内と息子も一緒だ。息子のテンションも高い。自由席ベンチ側中央、4列目を確保する。先日と違い、やっぱり中央は見やすい。選手達のアップを見ながら夕食をとる。このクォーターファイナル、いや春になってからどうも冴えない様に感じる(ブレコット・)チャップマン(選手)の動きを見守る。今日は活躍して欲しい。チャップマン頑張れ。

今回は選手入場前恒例となった岡田(優介選手)の3P乱れ打ちはなし。珍しい。「いつもと違うは何か嫌だな」。と思いながら見つめた。

18:15 選手入場。GAME1に苦しめられ、GAME2は不在だった新潟#0樋口選手が出てくる。嫌な予感がするが考えないようにする。「いつも通り」にファイブアローズが戦うことが出来れば恐れる必要はないはずだ。

18:30 徐々にブースターが集まってくる。平日開催だが皆何とか調整して応援に駆けつけている。何とか期待に応えて欲しい。新潟のブースターも本気だ。円陣を組んで気合の雄叫びを上げている。「負けるわけにはいかない」。どちらのブースターからも声なき声が聞こえてくる。

岡田選手がムーブからの3Pを念入りに練習している。こちらも活躍して欲しい。

試合開始!

第1クォーター

19:00 TIP OFF。ファイブアローズのスタメンはいつもの5名、AD(アレックス・デイビス選手)、チャップマン、キャプテン(近藤崚太選手)、請田(祐哉選手)、満尾(竜次選手)。立ち上がりから嚙み合わず、新潟に5点を先取される。その後向こうのミスにも助けられ、ファイブアローズが連続得点し8-5。新潟はたまらずタイムアウト。後にして思うとこのタイムアウトが適切で、結果としてその後流れが香川に戻ってくることはなかった。

新潟はこの日、過去2戦とは比べ物にならないハードはディフェンスを披露。方針はこうだ。「外はある程度打たせても構わない。だがゴール下近辺はビックマン達中心にどっしり構えて、ファイブアローズの侵入を阻む」。ファイブアローズはレギュラーシーズン約8割勝ったチームだ。もちろん「そういう対策を立てる」チームとも何度も対戦し、それでも跳ね返してきたはずだ。だがこの日はその対策の穴、「外からのシュート」がことごとくリングに嫌われた。外からのシュートが入るようだと新潟のディフェンスは外に広がらざるを得ない。そうなれば中にスペースができるはずだった。しかしその瞬間は最後まで訪れなかった。

また、「PGが中に侵入し、いったん中をかき回してからパス」等といった連携もほとんど見られなかった。この日のファイブアローズは何故か全体的に動きが重く見えた。状況を打開しようとPGが突っ込んでは周りが上手く呼応できず、何度もボールを失うことになった。

GAME1の時同様、フリースローも思ったように入らない。12-14新潟リードで第1Q終了。籔(内HC)さんも状況打開の為にケニー(・ローソン・Jr)を投入するも、3P1本も入らず。ただただ苦しい。

第2クォーター

19:25 第2Q。請田が相変わらずキレキレで#14(冨岡選手)をアンクルブレイクさせるが、後が続かず得点に結びつかない。(高橋)克実(選手)がやっと待望のチーム初3Pを決める。ケニーが引き続き入らず苦しい。

GAME1と同じく新潟#0(樋口選手)→#22(カイル・ハント選手)のホットラインが強力。得点を量産する。こんな「外国籍選手の個人技頼み」のチームに負けてほしくない。と思うが現実は非情。ファイブアローズのディフェンスがことごとくファウルを取られ、2:20を残して4ファイルとなる。苦しい。

中を固められているため、ムッサ(・ダマ選手)はただの置物となり、この日は全く活躍できず。本人は何とかしようと奮闘していたが空回り。周りの連携無くしてムッサは輝かない。31-33新潟リードで前半終了。新潟のフリースロー成功率が悪かったためこの点差だが、もう少しフリースローが入っていたら10点差以上離されていただろう。その点では香川はまだついていたように思った。

第3クォーター

20:15 第3Qいつものスタメンで開始。状況は全く変わらず中に入れず、また外からのシュートも入らずで苦しい。先に1本入っていたら状況は違ったのかもしれないが、その1本が入らないまま新潟に得点を重ねられ、一時16点差まで開く。開始5分で2点しか取れず。後半、ようやくケニーの3Pが決まりだすも時すでに遅し。49-58新潟リードで終了。

この日は新潟も決してシュートがよく入ったわけではなかった。しかし、新潟のシュートが弾いたボールが、悉く新潟の選手のいるところへ転がった。「ああダメなのか」。と私は思った。これも理屈ではなく、負けるチームは何故かこういう事が重なる。ゴール下を支配され、シュートは入らず、ツキにも見放される。GAME1以上に重苦しい空気が高松市総合体育館を包む。

第4クォーター

20:36 第4Q開始。新潟の3Pで幕開け。第3Q同様、点差を縮めなければいけないチームがいきなり離される。(小林)巧(選手)が、持ち前の突破力でレイアップを決める。が、GAME2の時と違ってそれ以上続かない。中が固い。崩せない。10点差が縮まらない。時間がない。

2分以上を残して既に雌雄は決していた。しかしファイブアローズは2400人のブースターの手前、試合を投げる訳にはいかなかった。絶望的なファウルプレー。私は声出しを止めてただただ茫然とコートを眺めていた。息子が嗄れた声で叫び続けている。「勝つぞ!」。そうだ勝つんだ。「このメンバーで」勝つんだ。このメンバーが好きだった。この香川ファイブアローズが大好きだった。家内の目に涙が浮かんでいる。

俺達は勝つんだ。

肩の力の抜けた新潟のフリースローはもう外れない。ファイブアローズの3Pは最後までリングに拒まれ続けた。終戦のブザーが無情に響く。61-78新潟勝利。

香川対新潟スコア(粗すぎ)

後記

試合後の事も書こうかと思ったが辛すぎてやめた。あの会場にいた方達は痛いほど知っているはずだからだ。私達は昨シーズンに続いて、その場にいた。この痛みはなかなか消えることはないだろう。

4月から始めた、私の拙い観戦記もこれで最後となる。2,3人読んでくれていた方がいて励みになった。また来シーズン・・・とは今は心境の整理がつかないので、その時期になって気が乗ったら書こうと思う。

ありがとう香川ファイブアローズ。

来シーズン、可能ならば今のメンバーは出来るだけ残ってほしいと切に願い筆を置く。

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