
いよいよ来シーズンに迫ったBリーグ革新。先日各クラブの参入カテゴリーが発表され、私の住んでいる香川県のプロバスケットボールクラブ「香川ファイブアローズ」は、真ん中のカテゴリー「B.ONE」への参入が決定したとの事。
現在(今シーズン)のBリーグでは一番下のカテゴリー「B3リーグ」所属で、香川ファイブアローズも含めて所属クラブは15チーム。2026-2027シーズンの改革後「B.ONE」では、香川ファイブアローズ含め現在決まっているだけで25クラブが所属する予定。先ず浮かんだ感想としては、単純に
(私は見た事の無い)色んなクラブと対戦できるのはいいなと思いました。
小学生みたいな事言ってますが詳しく見ていきましょう。
B.革新
ご存じない方へ簡単にご説明すると、日本のプロバスケットリーグ「Bリーグ」は来シーズンより色々と変革します。変革の内容を素人が思いつくままに綴ると以下になります。
- 【実力順】だった「B1」「B2」「B3」現行のカテゴリーを廃止し、【観客動員数・売上・アリーナ規模】で「B.PREMIER」「B.ONE」「B.NEXT」のカテゴリーに編成。
- 1シーズンのホーム試合平均入場者数が、4,000人以上→B.PREMIER、2,400人以上→B.ONE、観客数規定なし(2,400人未達)→B.NEXT
- バスケの成績での入れ替えは無し。
- 3年毎位に審査があり、過去2シーズンの基準成績で昇格・降格するかも。
- 売上基準やアリーナ規模等は、正直一般ブースターにはあまり関係ない(関与できない部分)かと思うので、詳しく知りたい方はB革新HPをご参照下さい。
自信が無いんですが「ざっくり概要が分かればいいよ」って方は上記知っておけばいいんじゃないでしょうか。
上記を踏まえ、今回香川ファイブアローズが編成されたのが「B.ONE」な訳です。ただし香川ファイブアローズは平均入場者数2,400人未達な為、今回は「仮入会」での編成となりました。で、次は「仮入会」です。
B.ONE仮入会
私が香川ファイブアローズを現地観戦するようになった2023-2024シーズン、当時は理由がよく分かってなかったのですが、やたらと「目指せ!平均入場者数1,500人以上!」ってやってました。つまりこれが「B.ONE仮入会」の条件だったためです。本来平均入場者数2,400人以上がライセンス交付条件ですが、実は今回B.ONE参入が決定した25クラブ中この条件を満たしていたのはたったの3クラブ。後の22クラブはみんな「仮入会」でした。
| B.ONEライセンス交付クラブ | ファイティングイーグルス名古屋 熊本ヴォルターズ 鹿児島レブナイズ |
|
B.ONE仮入会クラブ |
青森ワッツ 岩手ビッグブルズ 山形ワイヴァンズ 福島ファイヤーボンズ 越谷アルファーズ さいたまブロンコス 東京ユナイテッドバスケットボールクラブ アースフレンズ東京Z 立川ダイス 東京八王子ビートレインズ 横浜エクセレンス 新潟アルビレックスBB 金沢武士団 福井ブローウィンズ 岐阜スゥープス ベルテックス静岡 バンビシャス奈良 トライフープ岡山 徳島ガンバロウズ 香川ファイブアローズ 愛媛オレンジバイキングス ライジングゼファー福岡 |
いつまで仮入会が認められるのか、現時点ではっきり決まっている訳では無いみたいですが、恐らく3年程度を目安に再審査され、ダメ(2,400人未満)ならばB.NEXT降格となるようです(あくまで予想)。つまり香川ファイブアローズも、昨シーズンの平均入場者数1,657人から大幅な入場者数アップを成し遂げなければ、B.PREMIERはおろかB.NEXTへ降格となります。
「平均2,400人」は、結構高いハードルです。「2,400人入る箱」では不十分です。「常に満員!」みたいなクラブじゃない限り入場者数は上下に揺れる為、4,000人くらい入る箱が無いと「平均」で審査されると辛いものがあります。ましてや「B.PREMIERを目指そう!」と考えたら、6,000人くらい入る箱がいるでしょう。もちろん香川ファイブアローズはそれを見越して「あなぶきアリーナ香川」を建てたのですが、そういったアリーナが無い他のクラブはどうなるのでしょうか・・・。例えば先日アウェイ観戦でお邪魔した徳島ガンバロウズ、会場の規模的に平均2,400人は結構厳しいように見えました。人口減少が確定している現在の日本、特に地方都市。バスケ好きは「新アリーナ建てろ!」と声高に言いますが、自治体によっては「財源無いし人口減るのに、今からそんな箱物作るのはムリ!ムリな物はムリ!」となりそうな気がします。その場合熱いファンがいるのにB.NEXTへ降格となり、一度下のカテゴリーに落ちると正直そこから這い上がるのはよりハードルが上がるような気がします。魅力が相対的に減りますからね・・・。
と言う訳で、最低限目指すべきは「仮」からの脱却と「B.ONEライセンス交付」。これは絶対条件になるような気がします。
B.PREMIERを目指す香川ファイブアローズ
今回の「B.ONE参入決定」を受けて、香川ファイブアローズ生岡社長より、コメントがHPに掲載されてました。ざっくり内容を見ると、やはり先ずは「平均入場者数2,400人」を目指すとの事。そして可能ならば2030-2031シーズンからのB.PREMIER参入を成し遂げたいとの決意が見られました。
B.PREMIER参入の審査基準年は2026-2027、2027-2028シーズンの成績で、生岡社長曰く「平均入場者数3,000名様」「売上高9億」「基準を満たすアリーナ」との事・・・んっ?「プレミアって平均4,000人・売上12億円以上」じゃないの?と思って少し調べたのですが、正直私にはよく分かりませんでした。。まあ社長が「そうだ」と言っているのならそうなのかな(不安)?
何となくですが、4,000人は途方もない感じですが、3,000人なら行けそうな気がしてきます。
これこそ正に「アンカリング効果」ですね。
「アンカリング効果」とは、先に高級品を見せた後に標準的な物を見せる事で「安い」と思わせるマーケティング手法です。メーカーは「売りたい」商品を作ったら、同時にそれよりも高い商品も作り、相対的に売りたい商品を安く見せ消費者の購買力をあおります。
あなたの買った商品は、本当にあなたが欲しかった商品ですか?大多数の消費者はマーケティングのバイアスを最大限利用したメーカーの掌の上で転がされているのです。
その他雑感
これ「仮入会」って救済制度でなんとか「B.ONE」が成り立った感じで、そんなのなければほとんどのクラブは「B.PREMIER」か「B.NEXT」所属だったんですよね。二極化が進んでいるなぁといった印象。
先日、当ブログのもう一つのテーマ「株式投資」に関する記事でも触れたのですが、今後も「普通(中流階級)」なんてものは減少し、「富める者はますます富み、貧する者はますます貧する」という資本主義社会の縮図がここにも現れているように感じました。経済と同じで「一時的な救済処置」をいつまでも当てにしていると、いつかは下へ落ちるのみ。Bリーグ各クラブが今必死に動いているように、皆様も「今必死に動いて」上へあがれるように、私含めて頑張って生きましょう。

まとめ
- 来シーズンからのB.革新で、香川ファイブアローズはB.ONE参入が決定しました
- B.革新、特にB.ONE周りに関して思った事をつらつらと綴りました
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










