
2月6日は我が家にとって意味のある日です。私のアイコンになっている三毛猫が、ちょうど2年前のこの日の深夜、虹の橋へ旅立ちました。当時、彼女は20歳でした。詳しくは以前彼女視点の記事で綴りましたが、晩年の彼女は腎臓を患い3年ほどかけて少しずつ痩せていきました。
この最後の3年間、彼女を連れて本当によく動物病院へ通いました。あれほど大食漢で「太らせないように」と苦心した三毛猫がほとんど食事を摂らなくなり、体重を維持するため市販されているペットフードは何でも買い漁りました。新しいフードに少しでも食らいついてくれたら喜び、それもすぐに食べなくなると悲しみ、そんな毎日を過ごしました。大量の在庫を抱える事になりましたが、そんなものどうでもいい事でした。
小動物にとって、体重の減少は「死」へ直結します。「人のご飯でも何でもいいから、とにかく食べられるものを食べさせて下さい」。じわじわと減り続ける体重に抵抗する為、動物病院の先生の言葉を信じ、彼女が好きだった秋刀魚やアジを毎日のように食べ与えました。彼女は人間が大好き。私の膝の上に乗り、人間と一緒に食卓を囲うのが大好きな猫でした。それでも、どんな彼女の好物を用意しても、食事量は減り続けました。
彼女は大きな猫でした。出会った時は7kg以上あったかと思います。そんな彼女の最晩年、体重が2kgを切ってからは、もう体重を測ることは止めました。同時に、動物病院へ行くことも止めました。人が大好きだった彼女でも行く毎に注射をされる病院を嫌がるようになり、少ない体力を使って抵抗するようになっていたからです。
「人を好きな猫で逝かせてあげよう」。
そう家内と決めました。その2週間後が、2年前の2月6日でした。

ここからは主に「まだペット(猫)の死」に立ち会ったことの無い方へ綴ります。皆様「うちの子が一番かわいい!」と思って猫を飼っているはずです。それを信じられるのならば「猫は加齢とともに腎臓が悪くなる」という、どこかで聞いたことがある言葉も同時に信じて下さい。「うちの子に限って」という考えは、今すぐに捨てて下さい。
三毛猫は「なんか最近水を多く飲むなぁ」という違和感から始まりました。当時は夏だったので「暑いからかな?」と思い、また息子が大変な時期だったのもあり、結果として動物病院へ連れて行くのが遅れてしまいました。私はこの判断を一生後悔して生きる事になるでしょう。「もっと早く病院に連れていけてたら・・・」。嫌がる三毛猫の口に毎日2回薬を放り込みながら、都度、私は自分を呪いました。ペットの生死は、完全に飼い主に依存します。「一番かわいい我が子」の人生は、あなたの行動次第なのです。
今、我が家にはキジトラ猫がいます。彼女はまもなく14歳。高齢に差し掛かる年齢です。厳しい幼少期を過ごしたキジトラ猫は、三毛猫と違い人を信じていません。
病院通いのストレスが強すぎるキジトラ猫。何が最善かは分かりませんが後悔の無いよう、臨機応変に対応しつつ彼女との時間を大切に過ごしていきたいと思います。

今日は家族みんなで三毛猫の想い出話をしました。
赤ちゃんだった息子に毛をむしられても怒らなかった三毛猫。
人間を信じ切っているので、掃除機が真横を通っても寝ころんだままの三毛猫。
お腹が空くと早朝でもお構いなしに鳴き喚いて人間を起こす三毛猫。
トイレに入っているのにお尻だけが外に出ていて、うんちが全部外に出ちゃう三毛猫。
少し目を離した隙に、夕食の準備で食卓に乗せていた刺身を全て食べてしまった三毛猫。
私と家内と3人、期待と少しの不安を抱えながら新天地・香川県へ向かう東海道新幹線に乗り込んだ三毛猫。
話は尽きません。彼女が残してくれたものは、別れの悲しさを補って余りあるものばかりでした。
「猫を飼う」という事は決して簡単な事ではありません。なぜならばそれは、喜びも、悲しみも、後悔も「全てを受け入れる覚悟」が必要だからです。だけど、きっと猫達はそれ以上のものをお返ししてくれるはずです。私は猫が大好きです。そしてこれからも、たびたびこの猫達の事を綴っていけたらと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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