【高齢猫飼育】私が経験した猫の病気のご紹介【腎臓病】【甲状腺機能亢進症】【肥満細胞腫】
若い頃のキジトラ猫

全国の猫飼いの皆様こんにちは。猫かわいいですよね。私も猫が大好きで、もう飼育歴が20年を超えました。そんな我が家、今はキジトラ猫が1匹呑気に暮らしています。

先日は年に一回の予防接種に行き、同時にして頂いた簡易的な健康診断も「異常なし」でした。キジトラ猫は今年13歳。あんなにヤンチャだったのも束の間、もはや高齢猫と言っても差し支えありません。我が家ではキジトラ猫より8歳年上だった三毛猫が、昨年虹の橋を渡りました。

思い起こせば先住の三毛猫も、このあたりの年齢から色々と高齢による症状が出始めました。人は「うちの子に限って・・・」と正常性バイアスに委ね、起こりうる都合の悪い事象に対して過小評価するもの。今にして思えばその時その時で最善を尽くしてきたつもりですが、これから三毛猫に起こりうる事態に先回りしてもっと早く対処すれば良かったのではないか、と思う事がいくつもあります。そんな訳で、今回は猫飼いの方で未だ高齢猫の飼育を経験した事の無い方へ、私が経験した注意点をいくつかご紹介します。生きとし生ける者、最後には必ず老いるのです。今は幼く元気な猫ちゃんも、いつか高齢になります。是非ご参考にして下さい。

在りし日の三毛猫とキジトラ猫
スポンサーリンク

私が経験した高齢猫の特徴

  1. 多飲多尿(水を多く飲む)
  2. 痩せる(食欲が落ちる)
  3. 落ち着きが無くなる
  4. 関節が曲がる
  5. 皮膚疾患(悪性腫瘍)

1つずつ簡単に解説。

多飲多尿(水を多く飲む)

三毛猫が15歳くらいの頃だったでしょうか。当時私はアクアリウムもしていたのですが、水替え用のバケツに張っていた新しい水を、三毛猫が一心不乱に飲んでいるのを目撃しました。性格にも寄るとは思いますが、猫はいつもと違う容器などを使うと好奇心からなのかいつもより水を多く飲む傾向があります。「今回もそうかな?」と微笑ましく見ていたのですが・・・

長い・・・いつまで飲むんだろう・・・?

と不気味に思うほどに飲み続けたのです。その1件以来、三毛猫の多飲を度々目撃するようになりました。家内に相談するも「(夏で熱いし)たまたまじゃない?」と様子を見ていたのですが、半年後くらいでしょうか寒くなっても多飲を見かけ「やっぱりおかしい」と思い立ち動物病院で採血をして頂き、腎機能が弱っている事が分かりました。「もっと早く連れてくれば・・・」と後悔した事を今でもはっきりと覚えています。

猫はどうしても年齢と共に腎機能が衰えてきます。サインは「多飲」です。よく観察して、少しでも症状が疑われる場合はすぐに動物病院へ連れて行って下さい。また最近はこの腎機能の低下を防ぐ(遅らせる)エサも多く発売されています。動物病院の先生と相談し、そういったエサへの切り替えも効果的かもしれません。

痩せる(食欲が落ちる)

三毛猫はとにかく食欲旺盛で、出されたご飯は即時完食。朝ごはん等は準備中待ちきれずに私の足を嚙んでくるほどでした。私が初めて三毛猫に出会った時、三毛猫は推定3歳くらいだったのですが体重は7~8キロ。とにかく大きい猫でした。ただしこれは肥満。肥満はもちろん健康上良くないので、その後家族になってからは食事制限し、なんとか体重6キロ程度を維持していました。これがまた大変。常に三毛猫は飢えているかのように食べ物を欲していました。

そんな三毛猫、多飲が始まった15歳くらいから以前の様な猛烈な食欲を見せなくなっていき、以前は残すなんて考えられなかったカリカリも若干残すようになりました。これも腎機能が衰えるサイン。元気な頃はあれほど「食べさせないよう」に苦心したのに、腎臓病になった後は「いかに食べさせるか」に苦心しました。家中に溢れる猫エサ。恐らく目に付くエサは全て買ったと思います。一口でも食べたら喜び、それもすぐ食べなくなり落ち込み・・・どれだけ頑張っても少しずつ減っていく体重・・・。

虹の橋に旅立つ直前、最終的に三毛猫の体重は2キロを切り、そこからはもう測る事を止めました。あれだけふくよかだった三毛猫は、骨と皮だけになりました。それでも三毛猫は最後まで病と闘い抜きました。

若い頃の三毛猫

落ち着きが無くなる

これは人間で言うところの「甲状腺機能亢進症」に当たります。三毛猫は13歳くらいにした血液検査で甲状腺機能亢進症を指摘され、投薬治療を開始しました。甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、(以前より)落ち着きが無くなり、「よく食べる割には体重増えない」といった症状が出てきます。またこちらも「多飲多尿」が見られます。私は自発的にはこれらの症状が認識できなかったのですが、予防接種の時の体重減少で発覚しました。

毎日見ている飼い主は徐々に体重が減っても気付かないのですが、客観的な数値は嘘をつきません。猫ちゃんの事を思うならば、自発的に定期的な体重測定をした方がいいです。そして体重が依然と比べて減っていたらすぐに動物病院へ連れて行って下さい。

関節が曲がる

三毛猫は13歳くらいから左前脚の関節が変形し出し、歩き方が変になってきました。またその関節も異常に膨れた(変に筋肉がついた)感じになりました。動物病院で診て頂いたのですが、加齢とともに軟骨がすり減り(変形し)、基本的には軟骨用の栄養剤を飲ませるしかないとの事。人間と同じですね。

キジトラ猫はまだそういった症状が出ていませんが、三毛猫にならい今から関節用の栄養剤を飲ませようかと検討しています。

若い頃のキジトラ猫(怖い)

皮膚疾患(悪性腫瘍)

三毛猫は11歳の時、14歳の時と、(避妊手術を除けば)計2回手術をしています。2回とも「肥満細胞腫」という皮膚ガンでした。これは決してその猫が肥満と言う訳ではなく、あくまで病気の特性に合わせて付けられた呼称です。

我が家では定期的に猫を洗っていたのですが、ある日三毛猫を洗っている際一か所禿げている箇所があることに気付きました。三毛猫がその部分を念入りに舐めている事も。よく見るとその箇所は気持ち皮膚が「モコっ」と盛り上がっているようにも見えます。

しばらく様子を見ていたのですが、禿げが治る兆しが無くむしろ皮膚の盛り上がりも大きくなってきたように感じたため、動物病院へ連れて行きました。「恐らく一時的なデキモノだろうけれど念のため」と検査したら「悪性腫瘍」との事。手術で取り除くことになりました。皮膚の悪性腫瘍はその腫瘍部分からプラス1~2cm多く取り除く為、1回目の手術の時は結構大きく取り除くことになりました。これは私が動物病院へ連れて行くのが遅れたためです。本当に後悔しました。1回目の教訓を踏まえ、2回目の際は迅速に対応した為取り除く箇所も小さく済みました。

皆様も猫ちゃんの皮膚をよく撫でて、早期発見に努めて下さいね。

まとめ

  • 我が家のキジトラ猫は現在13歳。今はまだ健康ですがそろそろ高齢期です。
  • 高齢期の猫に起こりうる症状をご紹介しました。
  • まだ高齢猫を飼育した事の無い方はご参考にして下さいね。
  • 猫ちゃんを守れるのは飼い主様だけ。「おかしい」と思ったらすぐに動物病院へ連れて行って下さいね。

晩年の三毛猫は、辛すぎて写真あげられません・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

[ブログランキング参加中]

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 人気ブログランキング人気ブログランキング

香川にゃんこさんを応援してくれる方は、クリックをお願いします!

スポンサーリンク

Xでフォローしよう

株式投資の事
おすすめの記事