
昨日に引き続き香川ファイブアローズの試合を現地観戦してきたので、観戦記として書き残す。あくまでスポーツ観戦好きの素人が書いていることなので、その点は御了承頂きたい。
昨日の他会場の試合結果をもって、プレイオフクォーターファイナルの対戦相手がアルビレックス新潟BBに決まった。今シーズンのレギュラーシーズンではアウェイしか試合が組まれていなかったので、生で観れるのは嬉しい。昨年のファイブアローズ所属選手イバン・ラベネル選手を見たかったが、怪我&リハビリで既に帰国済み。新潟としては戦力ダウンだろうが、寧ろこういった非常時にこそ人は団結する。実際、イバンが出れなくなってから新潟は成績を上げた。しかしファイブアローズが普段通りの力を出せれば遅れを取る相手では無いと思うので、油断せずに頑張って欲しい。ちなみに私は新潟県出身なので少し複雑な心境ではある。
試合前
11:00 高松市総合体育館到着。入り口の行列に驚くが、家内に聞くと昨日も似た感じだったとの事。ただ今日の方が人が多い様で、どんどん行列が長くなる。開場後、急いで自由席へ向かう。何とかベンチ側中央、四列目を確保する。観やすくていい。明らかに昨日より観客が多い。今季最多なるか。

11:30 昨日撮り忘れていた岡田(優介)選手の歴代ユニフォームを撮る。その後いつもは入場後頑として外に出ない息子を説き伏せて、体育館近所の『枡うどん』へ行く。私は冷やしぶっかけ(中)+穴子天、家内は温玉肉ぶっかけ(小)+海老天、息子はワカメうどん(小)+コロッケを食す。香川ファイブアローズブースターの聖地とは知っていたが、来訪したのは今回が初。ブースターの行列が出来ていて注文するまで少し時間が掛かったが、所狭しと並ぶ選手グッズ&スターウォーズグッズを眺めていたので待ち時間も楽しかった。何かに興味を持つと視野が広がり、今までと違う視点を獲得できる。ファイブアローズを好きになっていなかったら、枡うどんで感じた高揚感は無かっただろう。ありがとうファイブアローズ。今回は食レポじゃないから端的に、うどんは美味しかったです。ちなみに十数年香川県に住んだ豆知識。『うどん屋は回転のいいところへ行け』。マックのポテトじゃないが、うどんも作り置かれると味が落ちていく。美味しい→お客さんが来る→回転がいいので作り置きが無い(出来ない)→味が落ちないので美味しい→お客さんが来る、という好循環が生まれる。まあ元がある程度美味しくないと最初の転がしが出来ないのだが。


12:40 会場に戻り選手たちのアップを見て過ごす。昨日はブルーの3rdユニフォームだったが、今日はいつものアローズイエロー。私は青が個人的に1番好きな色だが、正直アローズはイエローが良いかな。黄と黒かっこいい。
13:10 選手入場前、恒例の岡田選手のスリー乱発。ディープスリーすらズバズバ入れる。来シーズンもたまにでいいからこのパフォーマンスだけでもしに来てくれないだろうか。ダメですか岡田選手、愛してます。会場全体が温かい雰囲気に包まれながら選手入場を見つめる。

試合開始!
第1クォーター
14:00 TIP OFF。ファイブアローズのスタメンはいつも通りの5人。AD(アレックス・デイビス選手)、(ブレコット・)チャップマン(選手)、キャプテン(近藤崚太選手)、請田(祐哉選手)、満尾(竜次選手)。何だかんだスタメンの安定感は抜群で、ボールも人もよく回る。止まることなく連携がスムーズ。言っていいのか分からないが、昨年のファイブアローズは内部派閥が露呈しておりこの小気味良いボール回しがほとんど見れなかった。今シーズン初めに見たワクワクは終盤の今、より洗練されて私の目の前で展開されている。いきなり感傷に浸るようだが、私はやっぱり今シーズンB2に昇格してほしい。そして是非このメンバーが1人も(岡田選手はしょうがないにしても)欠けることなく、B2に挑んで欲しい。叶わない願いなのだろうか。
ファイブアローズのハードなディフェンスで、東京八王子ビートレインズはシュートまでなかなか辿り着けない。あるいはシュートさせたとしてもタフショットを強いる。今シーズンの横浜エクセレンスを見ているとよく分かるが、本当に強いチームは相手のパス回しすら許さない。第1クォーターのファイブアローズがまさにそうで、コート上にはある意味残酷な実力差が展開された。22-12香川リードで終了。昨日の観戦記で触れた(高橋)克実(選手)が見違えるような動きで躍動。どうもすみませんでした。

第2クォーター
14:15 第2Q。ファイブアローズの得点力が爆発。皆、満遍なく活躍し得点を重ねる。チャップマンのターンドリブル→シュートかっこいいです。昨日はADの事を記事に書いたが、このチャップマンも今やファイブアローズになくてはならないキャラになった。とても206cmに見えない軽やかな身のこなし。怠らないハードワーク。中でも外でも打てる器用さ。ファンサービスも旺盛で素敵な笑顔。日本人選手はシャイで中々出来ないのかもしれないが、「プロバスケットボール選手」を商品化してもっとクラブの売上増を目指すなら、見習うのはチャップマンだろう。そら皆応援しちゃうもんね。
昨日に引き続きこの日も主役、岡田選手の3P一本目が決まりお祭り騒ぎ。お客さんが多い観戦はやっぱり楽しい。選手もそうなんだろうな、と思うと毎回スカスカの席を見せて申し訳なく思う。「香川に熱狂を」。これは本記事とは別に改めてシーズン終了後に私見を綴ろうかと思うが、何とも根深い問題になる。話は戻りバスケ観戦。途中形成された岡田選手、キャプテン、ケニー(・ローソン・jr)のシュータートライアングルが、何とも強そうに見えて興奮する。これも昨シーズンじゃ考えられなかった。
(小林)巧(選手)の躊躇ない独走ドリブルからのレイアップで前半終了。若さ爆発。YOUどこまでも行っちまいなよ!52-28香川リードでハーフタイム突入。
閑話休題。UA(ユナイテッドアーチャーズ)の新体操パフォーマンスが復活して嬉しかったです。UAは皆かっこよく、元気で笑顔が素敵(ZEROさんもね)!息子が大好きです!

第3クォーター
14:50 第3Q開始。キャプテンが「今節のピックアップ選手俺でしょ?」と言わんばかりに覚醒。第2Qから引き続き3P決めまくる。「あなたの献身性は分かってますから・・・」となだめても無視。いいぞキャプテンもっとやれ。(KYキャプテンと化した近藤選手も流石に第4クォーターは自重していた様に見えました)。この近藤選手も良いですね。満尾選手もそうですが、この2人は目立たないけど無くてはならない潤滑油の様な役割を果たす。あなた達がいてくれて本当にファイブアローズは良いチームになった。
76-51香川リードで第3Q終了。強いね。
第4クォーター
15:05 第4Q。我が家のアイドル、ムッサ(・ダマ選手)の「リング弾いたボール、そのまま押し込むゴール」が決まる。昨シーズンこの異常なゴール下の強さに魅了され、ムッサ好きになったので今日はそのシーンが幾度か見れて嬉しかった。オフェンスリバウンドを取れる選手はやはり重宝する。今シーズンはADと2枚看板でこの役割を担っているが、やはりゴール下だけで見ればムッサの強さは際立つ。プレイオフも活躍してほしい。またムッサがいるといないとではムードが違う。俄然チーム全体が明るくなるので、そこもまた魅力の一つだ。日本人に帰化することで価値が上がると思うので、引き抜きとかあるのだろうか。。あまり考えない様にしよう。
チャップマンアシストからのADの背面アリウープ炸裂!凄すぎてただただ笑う。
試合の趨勢が確定した段階で、岡田選手再登場。会場が固唾を飲んで見守る中、3Pをズバズバ決める。特にムービング3Pは鳥肌モノ。そのクイックモーションから決めますか。会場の盛り上がりは最高潮。これだけの人を熱くする岡田選手がユニフォームを脱ぐ。そのユニフォームが香川ファイブアローズのユニフォームであったことを誇りに思います。香川に来てくれて本当にありがとうございました。来週も試合あるっちゅうねん。
今日は今シーズン最多の2795人が駆けつけた。・・・少ない!もっと来いよ香川県民!こんな面白いモノ見逃してるぞ!95-71香川ファイブアローズ勝利!次はプレイオフだ!

引退セレモニー
15:45 #10岡田優介選手の引退セレモニー。幻想的で温かいセレモニーでした。家族のお話のところで言葉が詰まって、私は号泣しておりました。そう世の中は思った通りには行かない。だからこそ人生は彩りを増すのだ。子供達、あなたのお父さんは凄い人ですよ。
何も成し遂げていない馬鹿が多くを語ってもしょうがないんで、これにて終了。

今までのファイブアローズの記事はこちら
香川ファイブアローズVS東京八王子ビートレインズ GAME1観戦記 2024-2025レギュラーシーズン第30節