
今日でほとんどの方はお盆休み終了じゃないでしょうか。私もお盆期間を利用して、この度コロナ禍後初となる実家へ帰省してきました。約6年ぶりの帰省だったので、当然ながら両親は6年分老けておりそれはまあお互い様でしょうけど、何とも感慨深いものがありました。そんな帰省中にぼんやりと思った事をつらつらと綴っていこうかと思います。
結論から言うと、最近の生活で意識していた「足るを知る」と言う事が、ようやく少し体感できた気がしました。この「足るを知る」と言う概念は生活幸福度を向上させる上でとても役に立つので、皆様も是非意識して生活してみて下さいね。
「足るを知る」は、「現状に満足し、それ以上を求めないこと」を意味する言葉です。自分の置かれた状況や持っているもので十分だと感じ、感謝する気持ちを持つことを指します。古代中国の思想家、老子の教えに由来し、心の豊かさや幸福感を得るための大切な考え方として知られています。
「足るを知る」は、以下のような意味と教えを含んでいます。
- 現状への満足:自分の境遇や持ち物、能力など、現状に満足し、感謝すること。
- 不必要な欲求を抑える:際限なく何かを求め続けるのではなく、現状で十分だと認識すること。
- 心の豊かさ:物質的な豊かさだけでなく、内面の豊かさや精神的な安定を重視すること。
- 感謝の心:今あるものに感謝し、周りの人や環境に感謝する気持ちを持つこと。
「足るを知る」は、単に現状に満足するだけでなく、心の持ち方や生き方を見つめ直すための深い教えを含んでいます。
ーAIさんの「足るを知る」の要約より引用
足るを知る
この「足るを知る」という概念。上記で分かりやすくAIさんが要約してくれているのですが、ここ数年、私的に色々と人生哲学等を勉強していく上でたびたび出てくる用語でした。
人はどうしても「より良く」を求めてしまう生き物です。私が行っているインデックス投資はこの「人の性質」を利用した投資手法です。つまり人が「より良く」を求める以上、モノやサービスは進化し続け、そのモノやサービスを生み出す会社が利益を上げ続けるという循環は止まることが無い、という資本主義の理屈に立っています。だからこそ、インデックス投資は長い目で見ると「負ける事がほぼ無い」と言われる投資手法となります。
ただ不思議な事に、じゃあこの利益を上げ続ける循環の中にいる人達が果たして全員「幸福なのか?」と言うと、実はそうとはなりません。こういった環境は必然的に激しい競争を伴い、皆様ご存じの通り現代ではその競争について行けなくなった方々が心の病にかかる等新たな問題が表面化しています。競争とは他者との比較。私はここ最近株式投資やブログ等新しい事を始めているのですが、やはり無意識にこの競争に囚われていました。「みんなもっと上手く投資で稼いでて羨ましいな」「出来るブロガーはAIとか上手に使いこなして、時間をそんなにかけずにPVやフォロワーをあっという間に増やして収益化していて凄いな」等、正直「幸福度」と言う観点で見ると、私は色々と頑張っている割には満たされていませんでした。お陰様で国際ロマンス詐欺に引っ掛かりそうになったりと、「足るを知る」を意識しながらも、どうしても「自分に無い物」へ目移りしてしまいがちでした。

帰省
そんな色々と心が参っている最中の帰省でした。当初の予定では、帰省中もブログを更新したりと頑張る予定でした。しかし帰省して、昔以上に廃れて空き家だらけになった地元を散歩し、両親と話をして、墓参りをして等している内に、せめて帰省中はそういった「日常の頑張る」から距離を置くことにしました。田舎過ぎて電波が弱かったこともありSNSなんて気にせずに数日を過ごしてみて、昔住んでいた時は「何にもなくて嫌だ」と無いモノに目移りしがちだった故郷が、実は色々なモノに満たされている事に気付きました。
家の前を流れているちょっとした用水路にも生命が溢れている事。
庭で育てている野菜が虫たちに囲まれて生き生きと成長している事。
その野菜を朝収穫し、そのまま食べる事がとてもおいしい事。
夜、満天の星空があり、それをさえぎる明かりや建物なんてない事。
夜、蛙や虫たちの大合唱が耳に心地いい事。
見渡す限りの山と田んぼが、とても雄大で美しい事。
確かにここで生活するのは不便な点もいっぱいあるけれど、それ以上に良い所もいっぱいありました。ここには初めから「十分にあった」のに、私は何を求めて上京したのかな・・・そんな事をぼんやりと考えながら過ごしました。そしてその「あったモノ」を再確認したこの数日間、私はとても幸せでした。









きっと私はこれからも色々な事・モノに囚われるだろうけれど、その都度、私には帰るところがあるし、待ってくれている人がいるし、既に色々なモノを持っていると強く思えた、そんな貴重な帰省でした。
まとめ
- 久しぶりに故郷へ帰省し、感じた事をつらつらと綴りました。
- 理屈では分かってはいたけれどなかなか実践できなかった「足るを知る」を、なんとなく体感出来たような気がしました。
- あまり他人と比較するのではなく、私なりのペースでこれからも活動していこうと思いました。
- 皆様も「足るを知る」を意識して生活し、幸福度を上げてみて下さいね。
何か大して為にならない記事で申し訳ございません。最後までお読みいただき、ありがとうございました。