
昨日に引き続き、B3リーグ第8節、香川ファイブアローズVSアースフレンズ東京Zの本日はGAME2を現地観戦してきたので、観戦記と書き残す。
昨日の試合は、包み隠さず正直に言うと色々と残念なゲームだった。いや「残念にしてしまった」ゲームと言うべきか。いつもの香川ファイブアローズのホームゲームだったらGAME2終わりに生岡社長の話があるのだが、本日私は結構「それ」をあてにして訪れた。「どんな事を言うのだろう」と。この発言次第、社長の解釈次第では今後が厳しくなるのではないかと危惧していたからだ。
私は経営者になんてなった事もないし、こんな巨大なプロジェクトを先頭になって引っ張った事もない。スポーツだって、プレイヤーとしてそんなにのめりこんでしたこともない。ただ、あくまで一人の傍観者として言わせてもらうと「もう行かなくていいかな」と思わせる事はしてはならないと思っている。昨日の試合、どこがどうというのはうまく言えないのたが、何となくそんな気にさせられたゲームに私は感じた。これは勝敗やバスケの技術とは関係の無いところだ。
きっと既にコアなファンは構わず通い続けるだろうけれど、そうでもないファンにはどう映っただろうか。私が香川ファイブアローズを応援し出した2シーズン前と比べて、固定ファンは確実に増えた。高松市総合体育館でも、1F席はほぼ固定ファンで埋まるようになった。だがその分尚更2F席とのコントラストが顕著になったような気もする。「B3優勝」とか「B.PREMIER昇格」を目標として明示している以上、今2F自由席でぼんやり見ている人たちを取り込んで、固定ファンを増やさないといけない状況。昨日のような何とも言えない気分にさせる試合を2日連続見せる訳にはいかない。いや見せてはいけない。とりあえず選手達には「今日はいつも以上に奮起して欲しい」と願って会場へ向かった。
この観戦記はあくまでスポーツ観戦好きの素人の戯言です。それをご了承の上お読み下さい。
試合前
11:00 会場着。すぐに入場し、いつもの定位置2Fベンチ側自由席、中央付近前から3列目を確保する。本日は香川ファイブアローズU15VS高知CrazyDiamondの試合が行われていた。

昨日の小学生ミニバスと比べると、やっぱり体も大きい分本格的。高知が終始リードするも終盤に香川の3Pが高確率で決まり逆転、しかし高知も食い下がり熱戦となった。最終的には香川ファイブアローズU15が僅差の勝利をものしたが、最後の最後まで可能性を残す好試合だった。両チーム、ご馳走様でした!
本日はウインナーのシャウエッセンを作っている協同食品様がメインスポンサー。無料で挑戦できるミニフリースローを入れるとウインナー1本もらえる大盤振る舞い。目の色を変えて挑戦した我が家は、3人とも執念のフリースローを沈め、3本のウィンナーをゲット。こちらもご馳走様でした。

ここらへんでふと気付いたのだが、そういえば昨シーズンまでしていた「おもちゃゲット企画」が今シーズンはしてないですね。無くなったのかな・・・協賛して下さったマルカ株式会社様、昨シーズンは大変お世話になりました。またして下さったら、少なくとも我が家は喜びます。
せめて選手のサインボール投げ込み企画等はたまにしてもいいんじゃないでしょうか。
11:20 U15バスケ観戦の合間を縫って、物品をいくつか購入。

今シーズン、メガホン買うの3本目となる。先日1本割れ、もう1本は先月アウェイ観戦に行った際、トイレ終わって席に戻ってきたら無くなっていた。声うるさすぎたから取り上げられたのかな。出費痛い。#6ジェイク(ジェイコブ・ランプキン選手)が結構好きなので、「まみれガチャ」へ息子が挑戦。なぜか「まみれ」じゃない方もしたけどね。エコバッグが欲しかったが、何でもかんでも買ってたらキリが無いので今回は断念。

12:20 熱戦ゆえ少し長引いたU15の試合が終わり、今か今かと待っていた選手たちがアップを開始。先日の手痛い敗戦の後だが、選手達には特に気負った様子は見られない。

ビジョンを通じて「五本の矢」なる説明がさらっと流れる。これ今節からのような気がする(違うかもしれません)。昨シーズン物議を醸した「四位一体」を明確にしたと解釈していいのだろうか。まあどれも大切よねと言った感じ。
13:10 選手入場。選手入場はまあいつも通り。その後、各チームの最終アップ。対戦相手のアースフレンズ東京Zは今日も元気いっぱい。試合前アップ、香川ファイブアローズは基本的にポジションごとの個別練習をしているのだが、アースフレンズは結構全体練習に時間を割いていた。やり方一つとってもクラブによって違いが出て、眺めていると面白い。昨日はファイブアローズに勝利も今シーズンここまで3勝10敗と苦しい星取り。しかし悲壮感は一切なし。スポーツの根源である「楽しむ」という雰囲気がにじみ出ていて、好感が持てる。けど今日は負けないよ!

ファイブアローズの選手たちに目を凝らすと、#8(高橋)耕陽(選手)がキャラも含めて独特な感じ。どの選手も自分のシュート練習に余念がないのだが、耕陽は味方へのパス出しも積極的に練習する。ここのところ周りとの連携がイマイチ嚙み合っていない感じを私は受けるのだが、今日は活躍して欲しい。
試合開始!
第1クォーター
14:00 TIP OFF。#4(高橋)克実(選手)、#5AD(アレックス・デイビス選手)、#6ジェイク、#9UK(請田祐哉選手)、#46(今林)萌(選手)でスタート。んっ?スタメンをあんまりいじらない籔(内HC)さんにしては大胆なセカンドユニット開始を選択したな、と言った印象。ここ最近熱くなりすぎるきらいのある#2パト(カロンジ磯山パトリック)を温存したのかな?
昨日の試合後相当思うところがあったのだろう、開始早々ファイブアローズは相手を潰すかのような迫力あるディフェンスを披露。オールコートディフェンス&ボールの出し手をすぐに二人がかりで囲むことを徹底。昨シーズンもたびたび見たが、特に#5ADと#9UKがうまいこと囲む。攻撃面では#5ADや#6ジェイクがいきなり3Pを連続で決め、チームを勢い付ける。こちらのバイアスもあるかもしれないが、選手達の
昨日とは違うんだ!という強い意志を感じ「これぞ我が家の愛する香川ファイブアローズだ」と強く思った。
私はたびたび「プロスポーツで一番大事なのは勝ち負けではない」とこのブログで綴って来た。
「勝ち」に「価値」を置いたところで、所詮いつかは負ける時もあるのだ。盛者必衰。いつかは弱者にもなる。それでもクラブが存続し、応援し続けてもらう為に最も必要な事は、結局最後はここなんだろうと思う。シュートを決められて頭を抱えるのでもいい。土壇場のシーソーゲームをしてもいい。泥臭くコートを這いずり回ってもいい。最悪、負けてもいい。けどね
面白い!と思わせて下さいよ。
昨日はこの面で、最終第4Qに限らずずっと引っかかっていた。リードしていても何だかぱっとしなかった。それは相手の強さでもあるんだろうけれど、ちょっとそういうのとも違ったように感じた。それが何となく、私的に気になっていた。ファイブアローズはタレントも揃っていて、魅力的なチームだと思う。けれど私としては、タレントが揃っているとか、優勝できそうとか、それ以前に求めているものとして「面白さ」がある。初心に帰れば、選手たちは「面白い」からバスケしたんでしょ?ブースターは「面白い」から観に行ってるんでしょ?今節、私は対戦相手のアースフレンズを眺めながらそんな事を再認識させてもらった。先に結果を書くと、このGAME2はファイブアローズが30点差以上をつけ大勝する。しかし、このゲームに「プロスポーツとして」の敗者はいなかった。アースフレンズ東京Zは試合だけに限らず、最後の最後退場するその時まで「もう一人の勝者」としてコートに立ち続けた。その姿はとても高貴で魅力的で、そして面白かった。今節は香川ファイブアローズにとって、いろんな面でとても勉強になったのではないだろうか。少なくともGAME1の敗戦から多くを学んでほしいと、私は強く思った。
んっ?なんでしたっけ?そうです観戦記でした。。もう終わってもいいようなもんですが、一応備忘録的に最後まで綴ります。
ファイブアローズの気合の入ったオフェンスもあり、アースフレンズのファウルがかさむ。4:22を残し、アースフレンズ4つ目のファウル。16-8となったところで、このままではまずいと思ったか、アースフレンズがタイムアウト。タイムアウト後、私的注目選手#8耕陽IN。耕陽は少し混乱気味のアースフレンズの5ファウルをうまく利用し、フリースローで得点を重ねる。本日はどの選手もフリースロー絶好調。いいよいいよ!
アースフレンズは先日同様、#3スペンサー選手や#25藤原選手、#51金本選手がスクリーン剥がれたらシンプルに縦に侵入。相変わらず縦への意識が強い真向勝負orスクリーンかけてくれたビッグマンへボールを散らす攻撃。敵ながらうまいし好感が持てるなぁ。しかし、ならばとファイブアローズは先日の教訓を生かし、パスの出しどころを潰すorビッグマンに中に入らせないように徹底抗戦。昨日猛威を振るったビッグマン、#1コームズ選手や#2ブルーナー選手も中に入れずやりにくそう。ファイブアローズの選手達、明らかに昨日とは目の色が違うわ。
ファイブアローズのディフェンスをものともせず、アースフレンズがタフショットの3Pを沈めたところでタイムアップ。28-15香川リードで第1Q終了。昨日は抑え込まれていた#31タッカーのエンドワンがかっこよかったなぁ。

第2クォーター
14:25 #5AD、#6ジェイク、#8耕陽、#13(高橋)育実(選手)、#26(小林)巧(選手)でスタート。昨日はこの第2Qと第4Q後半5分に相手に流れを渡してしまったので、できれば直ぐに点数を取って落ち着きたいところ。その辺心得ている#5ADの強すぎるゴール下の2Pで幕開け。ファースト得点の大切さを身に染みる。
先日のゲーム、心なしかコンディション悪そうに感じていた二人、#8耕陽パス→#13育実のゴール下が決まり、うれしくて絶叫。もっともっと!その後、UKの針の穴を通すような長距離のパスが#育実に通り、レイアップも決まる。まだまだ!この日、育実は入らなかったが3Pも多く試投していた。私はそれでいいと思っている。打たなきゃ始まらない。調子も上向かない。臆せずどんどん挑戦して欲しい。
鬼門の第2Qもファイブアローズは流れを渡さず、4:49残りのオフィシャルタイムアウト時には34-19香川リード。継続して欲しい。アースフレンズは前半#3スペンサー選手が躍動。スクリーン剥がれたタイミングで放つジャンパー2Pが強烈でファイブアローズに楽をさせない。じわじわと点差が縮まってきたタイミングで籔さんも早めに動きタイムアウト。流れを切りにかかる。
タイムアウト後、#31タッカーがさらっと3Pを沈め主導権は渡さず。このクォーターも気合の入ったプレイを魅せ続けたファイブアローズが、42-24とリードして第2Q終了。終始ディフェンスが鬼ですわ。

第3クォーター
15:08 #4克実、#5AD、#6ジェイク、#9UK、#46萌のスタメンに戻り開始。#46萌のレイアップで幕開け。萌も最近は移籍当初より「縦への突破」が鳴りを潜めていたように感じるので、ここらでいっちょ爆発して欲しいなぁ。我が家の「推し」で息子も大変喜びますので。。
ちなみにどうでもいいのだが、昨日は我が家のコンディション的にも何だか調子が悪くて、息子共々あまり思ったように声出しできず。しかし今日は絶好調で息子・私ともに大声で応援(黄炎)させてもらいました。アースフレンズのブースターさんをパクったフリースロー時のダースベーダー曲、ファイブアローズの声出し番長に倣って大声で歌えて気持ちよかったです。

この第3Q、序盤は結構オープンな点の取り合いになるが、#4克実の3Pや#46萌のドライブ等で後半じわじわとファイブアローズが点差を広げる。最近#4克実の3Pが鬼入るのは頼もしいのだが、個人的には克実は「縦への侵入&ジャンパー2P(またはドライブ)」を決めてくれた方が好きだったりする。が、そこは相変わらず中のディフェンスが強力だったアースフレンズを褒めるべきかな。点差を感じないくらい、基本的にアースフレンズもうまくて強かった。
66-40香川がリードを広げながら第3Q終了。全選手がやるべきことをやりきっている感じ。いいね!
第4クォーター
15:32 #2パト、#6ジェイク、#8耕陽、#13育実、#31タッカーでスタート。アースフレンズ#2ブルーナー選手の3Pで幕開け。昨日が昨日なだけに点差があっても嫌な感じが一瞬よぎる。しかし#31タッカーがすぐに3Pをやり返し、昨日とは違うところを見せつける。こういう時にさらっと決めるタッカーさん好きです(告白)。
この試合、特に第1Qでファウルを多く受けたアースフレンズは選手個々人の累積が厳しい。約7分を残し、ファイブアローズを苦しめ続けた#3スペンサー選手が5ファウル退場。それに伴い、この日かなり抑え込まれていた#1コームズ選手がガンガン単独で行くスタイルへ変貌。無理やり流れを変えにかかる。5:13を残しファイアローズ4ファウル。いや突破力すごいわ。しかしこの日のファイブアローズは最後まで流れを渡さず。#8耕陽がゴール下を決めたタイミングでオフィシャルタイムアウト。75-47香川リード。
残り3:11、これまたファイブアローズに脅威を与え続けたアースフレンズ#51金本選手も5ファウル退場。#24リッチー(ニューベリー・リチャード選手)IN。とんでもない大歓声。みんなリッチーが大好きよ!がんばれリッチー!
リッチーの得点は生まれなかったが、ファイブアローズが十分なリードを築いたまま78-52で勝利!今日は面白かったよ!

試合後
今節のピックアッププレイヤー、#6ジェイクがMIPとして表彰。記事の流れ上詳しく綴る機会がなかったが、この日もジェイクは安定の活躍。特にミドルレンジのシュートが要所でよく決まり、苦しいところでチームを助けてくれた。

そして何より、冒頭でも綴ったがアースフレンズ東京Zの選手達は最後の最後まで勝者だった。試合前も、試合中も、試合後の挨拶も、退場でコートを去る時も、常にシンプルに強く、真っ向勝負で、面白く、そしてかっこよかった。対戦相手あってのいい試合。それを再確認できた今節だった。
最後に、香川ファイブアローズ生岡社長よりお話。その前の籔さんのお話から続いていたが、ざっくり言うと運営としても昨日の試合は色々と思うところがあったようで、気持ちを入れなおして今後望むとの事。特に「負けたことが問題じゃない」との発言に私も強く共感した。きっと今節の「負け」は、後で振り返った時に一つの大きなターニングポイントになるのではないだろうか。まだまだ発展途上。結果の世界なので失敗が許される事はないけれど、失敗を無駄にせずに前に進んで欲しい。
(私達ブースターも含めて)頑張れ!香川ファイブアローズ!













