
「アロブーフェス終わるまで引っ張ってるんだろうな」と予想していたが、案の定アロブーフェスが終わり続々と契約更新情報が公開されているので、なんか思った事をつらつらと綴ろうかと思う。ちなみに私は関係者と全く付き合いが無いのでHP上に公開されている情報以外は持っていないし、選手個人ともこれといった触れ合いも無い、全くの素人ブースターである。そのことを念頭の上、「こんな的外れな考えさらしてる馬鹿がいるんだな」といった余興として読んで欲しい。本音を言えば、この辺は好みとか色々と難しい問題もあるので触れたくないところではある・・・。
この記事の目次
コーチ陣
アロブーフェス前日にアスレティックトレーナーの契約終了と新規契約のニュースがあり、翌アロブーフェス終わりから籔(内HC)さん皮切りにコーチ陣の更新情報が続々と公開された。アスレティックトレーナーは試合観戦しかしない素人には論じることが出来ないので除く。
籔内幸樹HC
結論から言うと、私個人としては「やると決めたからには、引き続き頑張りましょう!」という気持ち。我が家は昨シーズンからアローズブースターになったので、籔さんのファイブアローズしか知らない。自由交渉選手リストが公示された時の記事にも書いたが、全然違うプレイスタイル(例えば、攻撃的にバンバン点を取りに行くスタイル等)のファイブアローズも見たい気がするし、堅いディフェンスから組み立てる籔さんのバスケの継続性も見たいとも思っていた。なので私個人としては、籔さんが例え契約更新してもしなくても受け入れようと思っていた。
- 2シーズン通して約8割の勝率
- 観客動員数増加
- ブースターや関係者諸々への意識改革
上記はパッと私が今思いついた籔さんの功績。
- そうは言っても、大事なプレイオフで負けた
- 采配(戦略)面の未熟さ
上記は逆に責められるところかな。上から順に見ていく。
勝率8割とプレイオフでの敗退
特に反対派の意見でよく耳にするのが「レギュラーシーズン8割勝とうが、プレイオフ負けるんじゃ・・・」云々。当然一理ある。ただ、じゃあヘッドコーチ変えたからって「レギュラーシーズン8割勝って、プレイオフも勝ち進める」って言い切れるヘッドコーチってなかなか難しいのではないだろうか。なのでこの「タラレバ」は個人的にはあまり意味をなさないと思っている。また、さんざん今までの観戦記に書いておいてなんだが、私はそもそも「勝つ」という事はプロスポーツにおいて最重要な事ではないと思っている。詳しくはもう少し下で詳しく綴る予定。

観客動員数増加
これは昨今の日本のバスケ界(Bリーグ)全体の風潮でもあるが、だからと言って籔さんはじめフロント陣の頑張り無くては成しえていないはずなので、やっぱり評価されるべき事案。
ブースターや関係者諸々への意識改革
これでしょうね、籔さんの一番の功績は。これから書くことは読者を不快にする可能性がある。だが書く。籔さんがそうしたように。
自由交渉選手リストが公示された時の記事にも書いた通り、今年の年明けくらいの籔さんの顔つきを見て私は「ああ辞めるんだろうな」と思っていた。その後、具体的にはどの試合後だったかはっきり覚えていないが、ブースター批判とも取られかねない厳しい発言を籔さんがした。ただこれ、私は十数年前に幾度か見た光景だった。身の上話になるが、私もある会社に「変革を期待されて」移住してきた。そして2年後、似たように移住してきた私以外の仲間は皆「もういいわ」と言って帰っていった。無能な私は、黙って変革の方を諦め今に至る。会社も違えば境遇も規模も全然違うので一緒には出来ないかもしれないが、思い切って言うと
「ほら言わんこっちゃない」って立場にいるの、もうやめませんか。
移住者の私から見ると、これは結構香川県特有の地域性であると思う。第三者的な立場で居続ける感じ。失敗したら、トカゲのしっぽみたいに切り離せる位置をキープし続ける感じ。「香川県民はノリが悪い」とか自虐的に言っている方が私の周りに多くいるが、結局この第三者的な位置に居続ける以上、そらノレないよねと思う。失敗しちゃダメなんでしょうか。いいじゃない失敗しても。挑戦するから失敗するんですよ。失敗する毎に「ほら言わんこっちゃない」って冷めたこと言って切り離してたら、「もういいわ」で皆帰っちゃうよ。
みんなでノって、みんな一緒になって失敗すればいいじゃない。
籔さんは優しいから、そんな事あの場ではっきりと言わなくて「四位一体」ってうまい言葉に置き換えてたけれど、結局言ってることは同じ。「同じ土俵に立って一緒に戦ってよ」。「第三者でいないでよ」と。その後、明らかに会場の雰囲気が変わって、私は嬉しかった。きっと籔さんはもっと嬉しかった。十数年前の私には出来なかったけれど、籔さん(及びフロント陣)はあきらめずに挑戦し続けている。だから「みんなで」戦いましょう。だってここは「香川」ファイブアローズだから。これは「私達」の事だから。
ちなみにこの「四位一体」には「スポンサー」も含まれている。本当にうまい言葉。私はブースターもさることながら、むしろスポンサーこそ「自分の事」だと思って目を覚ましてほしいと思っている。特に行政。もっとアピールしましょうよ。もう恥も外聞も捨てて『高松市はバスケの町』とか今さら言い出して猛アピールしてもいい気がする。香川県にはプロスポーツがいくつかあるが、正直に言えばどれもパッとしていない。もうここまで言ったし批判覚悟で更に言うけど、全部のプロスポーツに顔色窺って均等に予算割ってもこのままだと全部死ぬから、どれかに注力するべきだと私は思っている。あるいは2,3年毎に順番に配分変えるか。「プロスポーツ文化を根付かせよう」と本気に思っているのなら、やっぱり行政が主導しないと、最終的には難しいんじゃないでしょうか。

采配(戦略)面の未熟さ
まあ「プレイオフ用の戦術をもっと練って欲しい」と言うのは、ちょっとあるかもしれないですね・・・。レギュラーシーズン8割くらい勝ってるので「いつも通り」やれば勝てるっていうのはあるのだが、プレイオフに進出してくるチームは大なり小なり「いつも通り」やれば勝つ可能性の方が高いチームばかりで、その勝率が高い者同士で戦う際は一工夫欲しいところ。ただ私的にこの一工夫は勝ち負けよりも「なるほどな」と納得できる、「面白い」采配を期待したい。敵ながら、新潟アルビレックスBBの監督の采配は「なるほどな」と面白かった。香川ファイブアローズを倒すのはこうするのか、と。
プロスポーツはJリーグみたいな昇降格のある「勝ち負け」の価値の高いスポーツと、野球みたいな昇降格の無い「勝ち負け」の価値の低いものとあるが、Bリーグは今後前者から後者へ移行することになる。私は個人的に後者のスポーツの方が好みだ。「勝つだけでいいのなんて簡単だよ」とは、一昔前の花形プロレスラー武藤敬司の弁。極端な話、負けても面白ければそれはプロの世界では「勝ち」なのだ。
どんなチームでも勝ち続けることは不可能だ。いつかは負けるし弱くもなる。「負ける(弱い)から観に行かない」。私が周りの人を観戦に誘った際よく聞く断り文句だ。勝ち負けや強い弱いはもちろん重要だが、そこだけじゃないのだ「プロスポーツ観戦」とは。「勝つ」はあくまで「面白い」の一要素でしかなくて、負けてそこで皆で涙を流したって、それはそれで面白いのだ(もちろん勝ち涙の方がいいですけど)。そこまで持っていくには「ノって」ないといけない。何とかプロスポーツ文化が根付いて欲しいと思う。
その他のコーチ陣
はぁ疲れた。何でしたっけコーチ陣?そら籔さん続投なら続投続投!思いっきり近くで支えて下さい!生岡社長も頼んだよ!
高橋兄弟

とりあえず、父さん(私)が夜なべをして手袋・・・もとい作った自作の応援カードが来シーズンも使えてよかったです。運営さん参考にしていいですから、兄弟グッズ推して作っていきましょう。「兄弟」は強力な一つのコンテンツです。
育実
こんなもんじゃないはず。と言うのが今シーズンの私の感想。特になんかこう顔が終始固かったように感じた。周りとコミュニケーションが上手くいっていないような、どうも動きに迷いがあるような・・・。よくAD(アレックス・デイビス選手)とかがコート上で育実にジェスチャーで「こう動け」みたいに指示出してたのを覚えているが、憮然と聞いていた印象。勝手なイメージだが育実は「頑張ります!」みたいに緊張しているより、「ちょっと調子に乗ってる」くらいが一番力を発揮できるタイプに見える。シーズン終盤は少しそんな雰囲気が出てきたところで怪我で離脱。本当に2年目期待の選手。君が活躍してもらわなかったら困る。逆にADを使うくらい、何皮も剥けて欲しい。「俺が最後決めるから、スクリーンもっとかけてくれ」って。チームにこなれて、ニヒルな笑顔でコート上に君臨する育実を観たい。

余談だが、我が家がたまにグッズ売り場で「何が出るかな」系のグッズ買うとやたらと育実が出て変な縁を感じている。育実、頑張れ!
克実
ほぼ主戦力として1年通じて活躍したが、もっと出来るはず!という印象。一時期、年明けから春先にかけて結構調子落としていた様に感じてその時の観戦記で少し厳しい事を書いたが、翌日のGAME2で普通に活躍。本当にすみませんでした。ただやっぱり全体を通してもっと自信をもってプレイして欲しかったというのもある。シュートが上手な選手なので、もっと積極的にジャンパー(2Pシュート)を打って欲しい。スクリーンかけて貰ってディフェンダー剥がれたら、すぐ打ったらどうだろうか。と素人ながらに何度か思いました。。
小柄なのにがっしりした体形で、いかにも強そうな克実。シュートフォームも力強い。もちろん育実同様、今後のファイブアローズの中核を引き続き担ってもらわないと困る選手。頑張れ克実!
まとめ
私の事を嫌いになっても、ファイブアローズの事は嫌いにならないで下さい。
以上です。一回死んできますね。読んで頂いた方ありがとうございました。