
うう、Mリーグ終わって3か月も経つとさすがに日々退屈・・・。そろそろ新シーズンが始まって欲しいけど、開幕までまだ1月もある・・・。という訳で、今回はMリーグ観戦歴5年位&他の麻雀番組はそんなに見ないガチライト層である私が、Mリーグをご存じない方への観戦お勧め記事になります。このブログでは何度かMリーグに関して綴っていますが、今回からしばらくMリーグ全10チームの紹介記事でも書こうかなと思った次第です。特に一度も観た事の無い方は、チーム毎の個性を知る事でよりMリーグ観戦を楽しめるかと思いますので、是非開幕までに推しチームを見つけて頂けると幸いです。2025-2026開幕戦は9/15(月)、ABEMA TVで放送だよ!
あくまでライト層の視点で書く紹介記事になりますので、難しい戦術には一切触れません。難しい事が分からなくても、実際に観戦すると解説の雀士や実況が上手に導いてくれます。それもMリーグの魅力の1つですので、気にせず観戦しましょう!
「難しい戦術も知りたい!」と言う方は、『近代麻雀』の竹書房さんのwebサイト「キンマweb」を拝読することをお勧めします。質の高いライターさんの書いた観戦記が読めます。
TEAM雷電

- メンバー構成:萩原聖人(右から2番目)、瀬戸熊直樹(一番右)、黒沢咲(左から2番目)、本田朋広(一番左)
- チームカラー:イエロー
- 決めポーズ:雷電の麻雀は面白いんです!(RMO)を言いながら人差し指を画面に向ける
- 特長:メンゼン高打点重視の打ち手が多い
- オーナー:株式会社電通
記念すべき最初に紹介するチームはTEAM雷電です。私が初めてMリーグをきちんとシーズン通して観戦した2021-2022シーズン、悲壮感が漂う程負けに負けたチームがありました。それがTEAM雷電でした。
麻雀と言う競技は残酷で、基本的には勝っている(ポイントを持っている)チームがますます有利になっていきます。なぜなら負けているチームは「無茶をして」でもアガリ&高打点を目指すからです。4人で1卓を囲む性質上、基本的にはアガリ率は1/4です。つまり麻雀とは「3/4はアガレない」事を前提に、ある程度守備的にも戦う必要があります。しかし2021-2022の雷電にそんな事を言っている余裕はありませんでした。ポイントを取るために無茶をしては危険牌を掴まされ、危険だと分かっていても放銃→さらに無茶をしては放銃の負のループ。最終的にマイナス4桁を叩き出しレギュラーシーズン敗退でした。
ところがメンバー入れ替え規定が賭かかった翌2022-2023シーズン。雷電は上位4チームで戦うファイナルまで勝ち残りました(最終的に、しびれる最終戦を黒沢咲選手が制して3位)。
Mリーグでは「レギュラーシーズン」「セミファイナル」「ファイナル」と、ポイントが低いチームから徐々に脱落することで最終的に優勝チームが決まります。レギュラーシーズン敗退を2年連続したチームは「メンバー入れ替え規定」に抵触し、翌シーズンにメンバーを最低1名は入れ替えなければなりません。
はっきり言いましょう。TEAM雷電の面白さは
この成績の不安定さです。
麻雀のスタイル的にも「安定?そんなの知らん。けど面白いでしょ?」と言うのを臆することなく表現します。現代麻雀は日々進化が激しく、素人には分かり得ない深い所までプロ雀士の方々は日々研究・研鑽を積んでいます。
そこへ来てTEAM雷電。Mリーグにおいて、そういった現代麻雀へのアンチテーゼとしての地位を確立しています。牌効率やアガリ率、副露(鳴き)率・・・んっ、めんどい!とにかく俺(私)は自分のスタイルを貫く!いいから試合しようぜ!という、純粋無垢な少年の様なスタイルで、ハマった時は恐ろしいほど勝ちます。逆にハマった時は恐ろしいほど負けます。勝とうが負けようがTEAM雷電の出場している試合はどうも気になって見続けてしまう。そんな破壊的な魅力を有しているチーム、それがTEAM雷電なのです。
萩原聖人選手

言わずと知れたMリーグの顔。ただし最近はMリーグ自体の認知度が上がったため、今はその「マスコット的」な存在ではなく、純粋に1人のMリーガーとして視聴者を楽しませてくれています。愛称はハギー。
個人成績ではマイナスが多いですが、ハギーは今も進化中。私がMリーグを見始めた頃は「ちょっと守備的すぎる気がするなぁ」と観戦していたのですが、年々押し引きのバランスが良くなっていっているように感じます。元々役者さんだけあって魅せ方や盛り上げ方も上手。解説席に来た時にたまにする、選手入場の口上もかっこいい。目の肥えた観戦者に叩かれようが、ハギーはハギーの良さをこれからも貫いて欲しいなと思います。
三色同順と言えばハギーです。観戦初心者の皆様もハギーの作る手役にご注目下さいね。
瀬戸熊直樹選手

無骨なプロ雀士の象徴的存在「卓上の暴君」瀬戸熊選手。「言葉はいらねえ。牌で語ろうぜ。」という雰囲気がかっこいいです。大一番で自模った際に思わず飛び出る「トルネードツモ」はしびれます。私的にTEAM雷電で一番好きな選手。アガリが止まらなくなった状態を指す「くまくまタイム」ってのも見た目のギャップと相まってとてもいいです。
私が最初Mリーグを見始めた時は、どうも全体的に運に見放されている感じで、失礼ながら「本当に強い選手なの?」という感想を持ちました。しかしこの年の「麻雀最強戦」で優勝してから何か色々と巡りが良くなっていった様に感じます。瀬戸熊選手の麻雀へ対する姿勢と言うか、にじみ出る「プロフェッショナル感」は必見です。器用なタイプではないけれど、その攻撃力抜群の味のある麻雀はきっとあなたを魅了するでしょう。牌を「グッ」と力を込めて自模る動作がかっこいい!
黒沢咲選手

ワインの似合う「セレブ」黒沢選手。その私生活での優雅さとは全く対照的な麻雀スタイルで、観戦者の度肝を抜く選手です。彼女のウリは「メンゼン・高打点」。チームの特長を正に体現しているそのスタイルは、常に周りのプロ雀士から一目置かれています。
メンゼンとは「ポン」や「チー」で鳴くことなく、手役を作ることです。鳴かない分アガリが遅くなりますが、その代わりアガった際の打点が高くなる傾向があります。
現代麻雀では「鳴き」を駆使して効率よく戦う雀士が多い中、黒沢選手は愚直にメンゼンに拘ります。それはもう確率とかそういうのは度外視した彼女の「信念」であり、またその強固で揺るがない信念があるからこそ、実際に彼女の手には恐ろしいほど高打点の匂いが漂う牌が吸い寄せられてきます。無二といない正に必見の雀士。是非彼女にしか描けないルートで仕上げた美しい牌譜を観て頂きたいと思います。
本田朋広選手

「北陸の役満プリンス」という通り名でMリーグに参戦してきましたが、残念ながらまだMリーグでは役満未成就の本田選手。しかし役満が出るかどうかなんて関係ないほど、本田選手の麻雀は面白い。「RMO」を今一番体現している選手です。毎年の様にスタイルを変え、彼独自の理論で展開される戦術は本当に観る者をハラハラドキドキさせます。TEAM雷電の中では珍しく「鳴き」も積極的に多用していきます。「型が無い事が型」と言わんばかりのヤンチャさで、対戦相手に楽をさせない本田選手。その少し抜けたキャラクター、そのくせ凄いイケメンというギャップも面白い、TEAM雷電のエース選手です。
まとめ
- Mリーグ開幕まで後1月。今回はTEAM雷電をご紹介しました。
- 未見の方は是非Mリーグをご観戦下さい!とっても面白いよ!
- 需要があろうが無かろうが、開幕までには全チーム紹介記事書き切るよ!
ガチ勢の方怒らないで下さいね・・・。最後までお読みいただき、ありがとうございました。