徳島ガンバロウズVS香川ファイブアローズ GAME2観戦記 2025-2026レギュラーシーズン第3節
バロウ君

10月12日(日)B3リーグ徳島ガンバロウズVS香川ファイブアローズGAME2の試合を現地観戦してきたので、観戦記を綴る。私は香川ファイブアローズのブースターになって(Bリーグを観る様になって)3シーズン目だが、これが初めてのアウェイ観戦となった。我が家はバスケットLIVE未加入の為、基本的に他のクラブがどのような運営をしているのか全く知らない。それを踏まえ今回の観戦で思うところがいっぱいあったので結果うんぬんもそうだが、その辺を重点的に綴ろうかと思う。

毎回言っているが、この観戦記はあくまでスポーツ観戦好きの素人の戯言に近いのでそれを了承の上で読んで頂きたい。

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試合前

我が家は車未所持。従って徳島までは電車で行く。「行きは寝てりゃいいやね」てな具合で6:40分頃高松駅発の高徳線に乗る。特急通過待ちの途中待機が長い。眠いのに、息子のテンションが高く寝てくれない。辛い。

車窓にはのどかなレンコン畑が広がる。疲労は覚悟したので「せめて勝ってくれよ」と願う。

徳島県のレンコン畑

9時過ぎ徳島駅着。息子が生まれる前、家内と2人で回った四国八十八か所巡り&阿波踊り見物で訪れた以来の徳島駅。つまり11年以上ぶり。記憶があいまいだが随分変わったように思う。まあそれは高松駅も同様か。諸行無常。まあ私も変わりましたのでおあいこですね。なんじゃそりゃ。

寝ぼけた頭を振り絞って会場となる「ともぎんトモニアリーナ」を目指す。今回我が家は1F自由席を購入。いい席を確保する為、とりあえず会場へ急ぐ。「ポッポ街商店街」という味わい深い商店街を通過。嫌いじゃない。いや好き。徳島ガンバロウズを盛り上げようという機運を感じる。

ポッポ街商店街で見かけた人形

9:30 会場着。一般入場は10:30。行列に並ぶ。行列最後の人に「〇〇〇最後尾」カードを持たせる方法、いいと思いました。ファイブアローズも見習った方がいいわこれ。

とくぎんトモニアリーナ入口前行列

隣県と言う事で黄色いTシャツもまあまあ見る。台風は来なかったが、若干の雨が降ってくる。まあしょうがない。並んでいる間に、ファイブアローズのコーチ陣が普通に列を横切る。香川ファイブアローズのみならず、徳島ガンバロウズのブースターからも拍手が沸く。いいね!更に少し経つと、普通に選手達を乗せたバスが真正面に着き、選手達も目の前を通って会場入り。いいね!(けどホーム徳島の選手達は一切見なかったので、ちゃんと裏口あるんじゃないでしょうか・・・)

会場入りする香川ファイブアローズの選手達

10:30 一般入場開始で入場。AWAYベンチ側1F3列目を確保する。我が家は普段2F自由席観戦が多く、しかも高松市総合体育館よりも全体的にコンパクトな会場な為、

選手達が近くて大興奮。いや変な意味じゃないです。

席に着いてからは、少し早めの昼ご飯を食べながら選手達のアップを見守る。「なんか今日いつもよりシュート入らなくない?」と家内と話す。本番入れてくれたらいいのだが。

11:40 Welcome Talkたるイベント開始。MC佐藤好さんの丁寧な自己紹介など。

Welcome Talkの様子

11:46 子供たちのパフォーマンス。

子供達のパフォーマンス

11:50 選手入場。個別呼び込みが無いのが斬新。

円陣を組む香川ファイブアローズの選手達

12:20 MCさんによる「香川ファイブアローズ要注意人物」の紹介やGAME1の振り返りトーク等。ここで一気にスターティング5も言っちゃう。

12:30 TIP OFFとなる。

正直私的にはこの「試合開始前」で、かなりの衝撃を受けた。きつい事を言う様だが、例えば千葉県の「千葉ジェッツ」と「アルティーリ千葉」の様に、「徳島ガンバロウズ」と「香川ファイブアローズ」が同じ地区にあるチームだったら、私はまず間違いなく「徳島ガンバロウズ」のブースターになっただろう。それくらい「ホスピタリティ」に差を感じた。これは「強さ」とは関係の無い要素だ。

以前このブログでも綴った事があるが、私は「なぜストーリーにしないのだろう」と常々思ってきた。この試合に至るまでの流れだったり、前の試合の結果だったり、対戦相手はどんなチーム(選手がいるのか)だったりを、どうして会場に来た方々へ教えないのか。みんながみんなマニアではないのだ。

徳島は入場時に配られたパンフレットだったり、MCさんの説明だったりで、私が「した方がいいんじゃない?」と思っていた事を見事に全部再現していた。

「煽り」もあり、表紙から面白そうなパンフレット
第2節までのスタッツー観戦パンフレットより
選手の個性が見える記事ー観戦パンフレットより

これだけでも、この日初めて来た方でも全然楽しめる。スタッツを見るだけでも自チームの選手がどんな役割を持った選手か分かるし、MCさんのトークを聞けば対戦相手がどんなチームか分かる。この差は大きい。私は香川ファイブアローズのホーム観戦で、客席が埋まった「選手入場」を見た事がない。いつもガラガラで選手達に申し訳なく思うくらいだ。今回、徳島の会場では「選手入場」時にはほとんどの席が埋まり、お客さんが楽しそうに「バスケ観戦というイベントそのもの」を楽しんでいた。なぜなら全てのイベントの主体が「お客様」だからだ。ハーフタイムイベントでも何でもかんでも、「必ずお客様を巻き込んでいたから」だ。

私はサービス業に携わった事があるが、これは根本的な思想の違いだ。「お客様に楽しんでもらう」という【目標】が先ずあって、それに対して「どうやるか」という【手段】を検討しなければならない。【目標】があやふやな【手段】だけを用意しても、お客様は満足しない。しかし、悲しいかな香川ファイブアローズのホーム観戦でそれを感じる事はあまりにも多い。とりあえず周りのBリーグチームに合わせて、「手段」だけを用意したような「目標なき演出」があまりに多いのだ。「とりあえず」言いました。「とりあえず」用意しました。「とりあえず」・・・。「それはお客様の為ですか?お客さん今ので意味理解できる?楽しめる?ただの自己満じゃないですか?」と、首をかしげざるを得ない事が多いのだ。どうしてこの数年バスケ自体は強いのに、来客数が伸びないのか。生来の県民性だけじゃない問題があると私は思う。

あと会場内、いや開場前の行列時からずっとお客さんを楽しませ続けていた「チェック」と「バロウ」の果たした役割も見逃せない。これも「とりあえず周りに合わせてマスコット作りました」では、全く太刀打ちできない。「どうやったら喜んでもらえるか」を考えたからこそ、出来たキャラだと強く感じた。失礼ながら初見は「あんまり可愛くないな」と思ったが、帰る頃には家族みんなこのキャラに魅了されていた。見た目じゃないのだ。「気持ち」の差なのだと思う。香川ファイブアローズは来年「アロニャー」がデビューするが、ここを勘違いしているといくら見た目がかわいいキャラでも、今と何も変わらない事を知るべきだと思う。

チェック君
バロウ君
帰宅後、家内が描いたバロウ君
息子が描いた両チームのエンブレム

はい、長くなったし厳しい事も言ったが試合前に感じた事はここまで。だがこの試合、バスケの試合内容でも絶望を味わう。

試合開始!

第1クォーター

12:30 TIP OFF。#2パト(カロンジ磯山パトリック選手)、#4(高橋)克実(選手)、#5AD(アレックスデイビス選手)、#26(小林)巧(選手)、#31タッカー(ヘイモンド選手)でスタート。最近固定していたスタメンから#15根來キャプテン→克実へ変更。前日の敗戦から、立ち上がりを重視した模様。

香川ファイブアローズは前日の教訓からか、相手選手に貼り付くような激しいディフェンス。徳島が先行する形だが、それほど点差が離れる事無く香川ファイブアローズもついていく。徳島も凄まじいディフェンス。ADやパトの苦し紛れの甘いパスはやすやすとカットされる。7:30を残し徳島ファウル3つ目、6:14徳島4つ目。しかしこの4つ目以降、もう審判がファウルを取らなくなる。これは審判の特性に応じて対応を変えた徳島が素直に上手かったと思う。

最近「X」等で、Bリーグもクラブも一部ブースターも「審判批判は止めよう」みたいなのを見たが、私はこの件に関して一部賛成で一部反対という立場だ。「ホームのブースター」は納得のいかない判定をされたら堂々とブーイングしていい、と思っている。これまたただの馬鹿の戯言だと思って頂いて構わないが、何でもかんでも抵抗の意志を示さず先方の意見を黙って受け入れてきたから、今のどこからも相手にされない日本が出来たのだ。「沈黙は美徳」は、こと団体スポーツに関しては(政治的にも)悪手。むしろ「ホームのファンが審判をきちっとジャッジし、ブーイングをすることも含めて」団体競技の面白さだと思っている。サッカーでも野球でも、海外の一流どころのリーグはきちっとファンが納得の行かない判定にはブーイングを送る。私はBリーグもそうであってほしいと思っている。「見られている」と思うからこそ審判も気が抜けないし、ホームに有利な笛が吹かれる。黙って受け入れるなんて、もはやホームでも何でもない。繰り返すが、審判にプレッシャーをかける事も含めて「団体競技の面白さ」だ。アウェイ?アウェイのブースターは黙ってろや。ってな訳で今回私は黙ってました。あと試合後にしつこく批判する人、これは頂けないと思っています。「おかしい」と思ったら当日現場でブーイングしましょう。はい、話が逸れましたが、観戦記続きです。

※上記はあくまで個人の意見で、ブーイングを斡旋するものではありません。筆者はチキンなので、実際にはホームでもそんなに声を荒げません。荒げる事が無いとは言い切れませんが。気を悪くされた方々、申し訳ございません。

克実が3Pを沈める!も、すぐに徳島も3Pを沈め返す。第1Qからとにかく徳島の3Pは良く入る。また、香川が3Pを入れてもすぐに3Pでお返し。徳島#13岩松選手の3Pは神がかっていたが、そもそも徳島のボール回しが秀逸。香川ファイブアローズとしては確率が上振れたのはついてなかったかもしれないが、決められてもしょうがないと思う。

一時離されそうになるが#46(今林)萌(選手)の3Pやエンドワンを取ったドライブなどで何とか差を縮め、23-21徳島リードで終了。

もうね、これも以前観戦記で綴った事があるのだが香川ファイブアローズの選手達、もっと勇気を持って突っ込むか打っていいと思います。徳島の選手達は(スクリーン等で)マークが外れたらすぐに打つ(しかもよく入る)から、香川ファイブアローズはべったり貼り付かざるを得ない。従ってすごい体力を消耗する。対して香川ファイブアローズの選手達はマークが剥がれても全然打たない&突っ込まない、パスありきで周りきょろきょろするばかり。徳島は3Pライン付近では「どうせ打ってこないでしょ?」って感じで泳がせてました。従って徳島の選手達は体力奪われない。これが後半効いてきました。先に言うと第4Q、香川ファイブアローズの選手達は疲れから足が止まって辛そうでした。これ籔(内HC)さんの方針なんかな?すぐ打たないのって。昨シーズンも思ったのだが、新加入選手も最初はバンバン行くのに次第にその傾向を示すようになるんですよね。どうせ後でタフショット打たされるなら今打てばいいのにってシーンをたくさん見ます。結果論で私は卑怯者かもしれませんが、もうよくわかんないです。

第2クォーター

12:52 #2パト、#6ジェイク(ジェイコブランプキン選手)、#8(高橋)耕陽(選手)、#9UK(請田祐哉選手)、#46萌でスタート。幸先よく萌のドライブで23-23へ追い付く。その後一進一退の攻防。何と言うか徳島ガンバロウズが普通に強い。ボール回しが自然で、気合を入れている香川ファイブアローズのディフェンスをかいくぐって実力で得点を重ねていく。

徳島#4ドーソン選手へは情け容赦ない当たりをするが、それでも引き付けてのパス→#19マクラフリン選手のダンクを演出したり、3P沈めながらエンドワンを獲得したりと、流れを一気に持っていく。35-27徳島がリードを広げ苦しい。ADが何とかダンクで一矢報いオフィシャルタイムアウトへ。

タイムアウト後、徳島#13岩松選手の無慈悲な3Pを決められながらも、香川が#13(高橋)育実(選手)のドライブ等で食い下がり40-38徳島リードながらついていく。香川タイムアウト時、籔さんが主審にかなり強めに抗議しているのを目撃する。思い通りにならない試合展開に、選手もコーチ陣もフラストレーションがたまっている様子が窺える。43-40徳島リードで第2Q終了。

第2Q終了時のスコアボード

ハーフタイム中にも、ここまでで一番点数とっている選手の紹介等、会場を盛り上げる演出が素晴らしいと思いました。

売店

閑話休題だが、徳島の売店で見たこのポスター販売、香川もしたらどうかなと思いました。

売店で見たポスター販売

欲しい人いっぱいいるだろうし、何なら「自宅前でも貼ってよ!」って言えば貼ってくれる人もいるかもしれないし、そしたら宣伝になるし。我が家はちょいとしたツテで、もう終了した「VS千葉ジェッツふなばし」プレシーズンマッチ戦とか「VS新潟アルビレックスBB」開幕節のポスターとか頂いたのですが、普通に嬉しいですし、何なら終わってようが人目に見えるところに貼りました。ダメですか?

第3クォーター

13:31 #2パト、#4克実、#5AD、#26巧、#31タッカーでスタート。序盤で徳島#4ドーソン選手の3P等が炸裂するが克実がやり返す!どちらも引かずに激しいディフェンスを搔い潜りながら得点を重ねていく。

6:42を残し徳島3つ目のファウル。30秒後、徳島4つ目のファウル。徳島的には苦しい展開のはずだが、しかし第1Qよろしくこれ以上笛は吹かれず。さすがに思うところがあったのか、ADを初め香川PF陣がイライラした様子。#2パトと徳島#4ドーソン選手が不穏な雰囲気になり、両者にテクニカルファウルが宣告される。「両成敗」で何もなく再開したが、個人的には「でも向こうは5ファウルなんじゃないの?」と思ったのだがフリースローは無し。これはそういうものなの?

つらいながらも5:20タッカーの3Pでついに香川ファイブアローズが逆転!続いてADがエンドワンを獲得し52-57香川リード。「やっと流れが来たか!」と喜んだのも束の間、ADのフリースロー成功率の低さも相まって突き放す前に徳島#77森山選手の連続3Pであっという間にリードが無くなる。61-61のまま迎えた終了間際、徳島のブザービーター(3P)が決まり64-61徳島リードで第3Q終了。いや徳島いくらなんでも3P入り過ぎでしょ。さすがに凄すぎるわ。

第4クォーター

13:55 #2パト、#6ジェイク、#8耕陽、#9UK、#46萌でスタート。疲労からか明らかにファイブアローズの選手達の足が止まったように見える。ただでさえ相手が強いのに辛い。しかしこれは先に綴ったが、自分たちで蒔いた種の様に感じる。根本的に攻め方を考え直さないと強豪相手には通用しなくなる、と私は思う。

この最終クォーター、24秒以内にシュート打てないシーンが散見された。これも先に綴ったが、ボール回しに執着し過ぎているように感じた。打てよ!と心が叫ぶ。突っ込めよ!と体が悔しがる。言いたいことはいっぱいあるし、実際にこうして文章にして言っちゃってるし、所詮外野の声かもしれない。しかしそれでも私は香川ファイブアローズを選び、こうして喉を潰してもアウェイでも大声で叫び続けているブースターだ。チャレンジした失敗は受け止めようと思う。一蓮托生。四位一体。

一緒に失敗しようよ。たくさん失敗しなければ成功は無いよ。お願いだよ香川ファイブアローズ。今年はみんなで優勝するんだろう?

徳島#11マクラフリン選手、#77森山選手が連続で3Pを沈め70-63、たまらず香川がタイムアウトを取る。気持ちが折れかかっている。プレイが雑になってきている。タイムアウト後、徳島得点で72-63。このまま離されるのか。

この日あまり活躍の見えなかった#8耕陽がようやく3Pを沈める。その後疲労困憊であろうADが覚醒。獅子奮迅の活躍でブロックショット→ゴール下2Pエンドワンを取り、詰め寄る。その後72-71徳島リードのスコアが3分以上動かず。両チーム死力を尽くしたディフェンスで、正に死闘となる。

残り23秒。均衡を破ったのは徳島だった。74-71。この時点で勝負あり。香川の3Pは入らずファウルプレイのフリースローを1本沈められ試合終了。75-71で徳島ガンバロウズ勝利。

試合後

私はB3の香川ファイブアローズしか知らない。B3の香川ファイブアローズは基本的に「強者」だった。更に今まではホームしか知らなかった。ホーム試合では、めぐり合わせや相手の作戦で負ける事はあったが、それでも「回数こなせば香川の方が勝率良さそう」といった試合が多かった。

しかし今回の徳島戦は違う。「回数をこなしても香川の方が負けそう」と単純に思った。徳島ガンバロウズは格上だった。それは「実力」でも「運営」でもだ。結果だけを見れば、2023-2024シーズンプレイオフの鹿児島レブナイズ戦2024-2025シーズンプレイオフ新潟アルビレックスBB戦の方が悔しいだろう。だが、これほど「トータル」で打ちひしがれた敗戦は、少なくとも私は初めてだった。

這い上がるしかない。優勝候補?新アリーナ?そんなもの全く関係ない。私達はまだ何も成し遂げていないのだと改めて思い知らされた、そんな初アウェイ観戦だった。

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